2008/12/26
◆◇箱根駅伝区間予想-東京農業大学その2-◇◆
区間予想オーダー
1区松原-2区外丸-3区田村-4区木下-5区清水
6区細谷-7区椎谷-8区園田-9区谷-10区倉持
往路は勢いのあるランナー。復路は7区以降は4年生で固めた。
1区松原健太(1年) 目標タイム:区間5位(駒沢or東洋と同時)
出だしは記録会までは清水と思っていたが、清水を5区にすると、他は松原ということになる。1万m28分台は立派だし、1区出場ランナーでは上位になるはず。最後までついていければ、このスピードを活かせるので大変面白い存在になる。懸念されるのは箱根予選で大失速しており、まだ20kmの実績がないこと。可能性は低いがハイペースになったらかなり怖い。やや博打なところはあるものの、思い切って走ってほしい。あわよくば、駒大や東洋の傍で渡したい。2区外丸に非常に都合の良い展開になるからだ。
2区外丸和輝(3年) 目標タイム:1時間8分30秒
2区は勿論外丸。彼以外考えられない。昨年区間7位と好走し、4年ぶり出場の東農大を8位まで押し上げた。昨年から更に力を付け、安定感も増し頼りになる存在になってきた。東農大が盛り返してきた背景には外丸無しでは語れないだろう。勿論、2区で68分台でシードラインから貯金を作るのが目的だ。ちなみに先ほど、駒大と東洋大の傍ならと書いたのは、駒大のエース宇賀地、東洋大のエース大西と同等の力があるとみているからだ。彼らと競い合いながら最後までいけたなら、かなりのアドバンテージを獲り、優位にレースを進められるからだ。
3区田村英晃(2年) 目標タイム:1時間4分50秒
3区は大事な区間。というのも昨年1年生の選手が竹澤(早大)や森(日体大)についていってしまい、後半大失速で流れを潰してしまった。その二の舞にならないようにしたい区間には全日本の2区で冷静な走りをみせた田村で勝負。ここは稼ごうと意気込まずに繋ぐ意識で走ってもらいたい。理想の展開なら駒大や東洋が前にいるが、徒に追わないようにしたい。それにはちょっと力不足だろう。
4区木下潤哉(1年) 目標タイム:56分30秒
椎谷あたりを持ってきて試合を優位に進めようと考えたが、来年以降のことも考え、1年生の木下に上位の流れを体験させてやりたい。まあ、この区間ならそんなに気後れすることなく堂々と勝負できるだろう。撃沈していい…とは言わないが、1年生らしくかっ飛ばしていってもいいんじゃないか?
5区清水和朗(3年) 目標タイム:1時間22分00秒
予想しておきながら、本当に5区でいいんだろうがと思っている清水。ただ、箱根予選チーム2位、個人12位という結果を踏まえると悪い判断ではないかもしれない。ただ、勝負区間になるだろう。今回の東農大の一番のウィークポイントになるだろうと思われた山登りが好走すれば非常にまたアドバンテージを取れる。ただ潰れたら主力選手を1人無駄にするということになるので、復路に向けて嫌なムードが漂ってしまう。目標タイムはとりあえず82分くらいに設定。ブレーキさえなえれば往路を一桁順位で折り返すことも可能だろう。
6区細谷祐二(3年) 目標タイム:59分30秒
勿論細谷。箱根予選では大失速したが、どうやら脱水症状にかかってしまったらしく、不調というわけではない。まあ、6区で寒いから心配はないだろう。目標としては勿論、昨年のタイムを上回るタイム、59分前半で突っ走ってくれれば理想的であろう。往路は勿論だが、復路も出だしが景気づくのは大変大きい。ここで一気に安全圏に逃げ込みたいところだろう。
7区椎谷智広(4年) 目標タイム:1時間5分30秒
その流れを受け継ぐ役割を担うのは、これまで駅伝で全く結果を残していない椎谷。83回箱根は選抜で8区を走ったが区間最下位。84回箱根は9区を受け持ったがこれまた区間最下位。今年の全日本でも5区を走って関東最下位。ただ持ちタイムはいいので外すことはできない。最後だけでもいいから何とか力を発揮してもらたい。いい流れできて一番力が発揮できるだろう7区へ。これでダメならもうどうしようもないのだが…
8区園田稔(4年) 目標タイム:1時間7分20秒
8区は一番調子のいい選手を使いたい。記録会の結果から園田へ。瀬山が箱根予選の時くらいのような調子であれば彼でも面白いかもしれない。園田は全日本でアンカーを走った選手。それほどいいわけではなかったが、箱根予選を走っていないのに使われている。ということは距離はそこそこやれるのかもしれない。選手層が薄いわけではないので、そんなに穴にならない。むしろ区間一桁で乗り切れるのではないかと思われるがどうだろうか。
9区谷一(4年) 目標タイム:1時間11分30秒
最後の2区間は4年生の中で特に地道にコツコツと力を付けてきた谷と倉持。彼らで締めくくりたい。2人ともロードには強い。谷は箱根予選チーム3番目の選手。全日本は疲れか経験不足なのか7区11位に終わっているが、そんなものが実力でないはず。距離が長い方が強いと思うので、ここでもやれるはず。チーム3番手をここにおけて、なおかつシード争いできるようなチームなので、力を非常につけてきたと思う。
10区倉持貴充(4年) 目標タイム:1時間11分30秒
アンカーはキャプテンの倉持に走ってもらう。キャプテンだし精神力は一番あるはず。最後がっちり主将がシード権をキープして戻ってくるのがチームとして一番いい形だろう。ちなみに前回の帝京大がそうだった。逆に彼でシード権内で入れなければ、諦めがつく。今年はどうやってもシードは取れない戦力だったのだとなるのでそういう意味でも一番いいと思う。力的には区間一桁は充分狙える走力はあるか。シードより後ろでも猛追はできるだろう。ただ、出来れば磐石な体勢で襷を渡してやりたい。
まとめ
まあ、記録会の調子を保持していれば間違いなくシード権は獲得できるのだが、果たしてピーキングが大丈夫なのかどうか、東農大はこれにつきるだろう。外丸は昨年もこの時期の記録会に出て箱根に繋げたので心配はしていないのだが、他がどうか。全員が記録会のようにいくというわけはないだろうから、多少減算して考えないといけないか。ただ、本当に見違えるほど力を付けたのは確か。今回の結果で戦力分布図に大きな変化をきたす可能性はある大学。是非、分布図を大きく変えてほしいと願っている。
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