2009/01/02
箱根駅伝往路総評と明日の展望その1
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区若松儀裕(4年)1時間5分06秒区間8位(8)18秒差
2区山本浩之(4年)1時間10分54秒区間17位(8→14)5分02秒差
3区大西智也(4年)1時間3分21秒区間3位(14→9)3分33秒差
4区宇野博之(1年)56分45秒区間9位(9→9)4分58秒差
5区柏原竜二(1年)1時間17分18秒区間賞(☆区間新)(9→1)-22秒差
いやはや…2区で落ちて3区であげて4区耐えて5区であげる、というのは予想通りだったんですが、5区の「あげる」が想定を大幅に超えてしまった…。
1区若松は余計な動きが大きすぎた分、ラストいききれなかったが及第点。2区山本はやはりこのメンバーではきつかった。でも70分台ではまとめてうまく走りきっただろう。そして3区大西が自分の想定を1分超えて良かった。やはり調子が悪くても竹澤と佐藤以外には負けなかった。この安定感はどこかの大学も見習わなければならない。4区宇野は序盤突っ込んだが、後半も耐えた。しかし、この時トップとは4分58秒差。さすがに往路優勝はもう無いと思っていたが…。
柏原は本当に化け物だった。あのタイムで突っ込んで最後まで持ってしまった。自分は下りでタイムが落ちると思った。まあ、確かに落ちたがただ下りが苦手なだけで平地になるとすぐに息を吹き返した。あのパワーの源はなんなのだろう。とんでもない選手が福島で生まれたものだ。
明日の復路も大西一、市川、そして補欠に大津、高見といる。大西が力通りの走りを見せれば相当怖い。早大とのマッチレースだろうが、早大に見劣りしないメンバー。果たして初の総合優勝なるのだろうか注目だ。
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区矢澤曜(1年)1時間4分48秒区間賞(1)-4秒差
2区尾崎貴宏(3年)1時間9分36秒区間6位(1→6)3分26秒差
3区竹澤健介(4年)1時間1分40秒区間賞(☆区間新)(6→2)16秒差
4区三田裕介(1年)55分04秒区間賞(☆区間新)-48秒差
5区三輪真之(4年)1時間22分38秒区間13位(1→2)22秒差
区間賞3つ、内2つ区間新を出しても往路優勝できないとは…本当に箱根は難しい。
1区矢澤は見事なロングスパート。ラストで劣るからと飛び出したあの勇気は素晴らしい。これからも伸びそうな存在だ。その流れを受けついた尾崎はやはり職人芸。横浜駅で14位だったのが最終的に6位まで浮上。苦しくなってからの粘りはさすが。ここでダウンしなかったのはやはり大きかった。竹澤も今の自分の実力を全て出し切って区間新。3分以上差を詰めるのだから恐ろしい。4区三田もいい流れを引き継ぎ区間新!これで山学高瀬にさえ気をつければ往路優勝間違いないと思ったのだが…。まあ、確かに区間二桁ではあるのだが、元々耐える区間と監督も言っていたし、82分台は及第点。柏原が今井並の走りであれば追いつかれていないのだから、やはり敵の柏原をほめるしかないだろう。苦手と言われていた下りで根性みせたところが良かった。
復路は6区加藤が前の東洋を追って飛ばしすぎて自滅しないこと。これが総合優勝するに当たっての一番のポイントだろう。持ちタイム上は早大が東洋より上回っているので、このポイントを抑えれば勝てるはずだ。
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区出口和也(2年)1時間4分58秒区間6位(6)10秒差
2区森賢大(3年)1時間10分11秒区間12位(6→9)4分11秒差
3区野口拓也(2年)1時間3分42秒区間4位(9→8)3分03秒差
4区久保岡諭司(2年)56分14秒区間6位(8→4)3分57秒差
5区竹下正人(4年)1時間20分02秒区間3位(4→3)1分43秒差
今回は前回と違いほぼ力を出し切った。普通に走ればこれくらい走れるのだ。やはり前評判が低いと好走するチーム。ただ、4区5区はかなり良かった。
1区出口は性格からもっと引っ張るかなと思っていたが、前をずっと伺う感じで良かった。ラストもトップと10秒差でまずまず。ここでいい流れができた。森もトラックの持ちタイムからするともう少しだったが、駅伝シーズンになってからはベストの走りだ。ここで10位以内に踏みとどまったのが大きい。野口は序盤区間記録のペースでぶっ飛ばした。後半さすがに落ちたが、積極的にいく持ち味をいかしたとみていいだろう。4区久保岡が個人的には一番良かっただろう。大集団の中で力を溜めて、格上の明大松本昂に最後まで喰らい付く素晴らしいレース。昨年から見違えるほど成長した。ここで4位まで浮上し、竹下にも気合が入っただろう。そして竹下は準備していたものが爆発した。下りでもう少し切り替えることができていれば80分切りの見事なタイム。柏原がすごすぎて目立たなかったが、殊勝な走りだ。
復路は最近結果を残していない、石谷、野口功の4年生が結果を残すことができるかどうか。活きのいい2年生谷野と篠崎もいるし、良かった頃の走りができれば復路もそのままいくはず。逆にまたブレーキになるようならあっという間にシード争いに巻き込まれる。4年生がきっちり走るかどうかが復路の分岐点となるだろう。
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区鈴木忠(2年)1時間5分19秒区間11位(11)31秒差
2区木原真佐人(4年)1時間8分22秒区間3位(11→3)2分43秒
3区小林光二(2年)1時間5分04秒区間15位(3→4)2分57秒
4区大谷克(2年)56分32秒区間8位(4→6)4分09秒
5区辻茂樹(4年)1時間20分28秒区間4位(4→4)2分21秒
木原がもう少しというところであったが、見事な継走で昨年以上の4位!
1区鈴木2区木原3区小林とここまでは正直不満だった。鈴木は全日本の走りからするともう少し走れるはずであるが、今回はちょっと引き離されてしまった。2区木原も2位にあがるまでは1時間6分台を期待していたが、そこから伸びず昨年より1分遅いタイム。でも粘りは意地をみせた。3区小林はやはりまだ厳しいのか区間15位。まあ、集団の中で上手く走ったのだが、来年を考えるともう少し走ってほしかったところ。4区大谷は順位は落としたものの、メンバーをみると仕方ない。よく粘っただろう。そして大殊勝は辻。昨年の伊藤くらいで走れればいいかなと思ったが、なんと80分台。後ろも引き離したし、シードはだいぶ可能性が高い。というか昨年の3位も狙えるだろう。
復路はやはり苦手の6区をどう乗り切るかだろう。まだ渡部、堀、大野と駒を残しているだけに6区がうまく走れれば3位。前にブレーキが出れば…と夢は膨らむ。まあ、プレッシャーかけるとあれなので、この順位をキープが目標だ。充分いけるだろう。
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区松村康平(4年)1時間4分54秒区間4位(4)6秒差
2区メクボ・J・モグス(4年)1時間6分04秒区間賞(☆区間新)(4→1)-2分40秒差
3区宮城真人(4年)1時間4分50秒区間1位(1→1)16秒差
4区後藤敬(3年)56分08秒区間4位(1→2)48秒差
5区高瀬無量(2年)1時間25分41秒区間22位(2→5)4分13秒差
高瀬どうした??早大に追いついたCM中に一体何があったんだと…
4区まではほぼ完璧だった。1区松村はやはり安定感を発揮し区間4位。あれだけ集団を引っ張ったりしたのにさすがに力があった。2区モグスは過去3年の経験を活かして、過去最高の走りをした。更新は正直予想していなかったので驚きである。3区宮城は64分台で及第点。2年前のリベンジを果たした。4区後藤も三田に抜かれたがこれまたタイム的にはほぼ完全にリベンジできただろう。そして5区高瀬も11km地点までは完璧だったのだが、一体なぜこんな急に…ただ体調不良は元々懸念されていたのは確か。やはり戻りきってなかったと考えるべきだろう。
復路は6区を乗り切れば(やっぱここが問題なとこは多いか)、まあ岩田、中川、大谷といるので、往路の平地の時のような走りを見せれば、まあ大丈夫だろう。前の日体大中学も強いので順位アップは厳しいかもしれないが、余力はある。ここのところ復路順位は二桁なので、一桁で力のあるところはみせたいところだ。
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