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箱根駅伝総評~中央学院大学

木原の根性が最後まで利いた

往路4位復路13位
総合5位中央学院大学
(予想:往路8位復路3位☆総合5位☆・☆区間予想9区間的中☆→7区以外)

往復の順位はぐちゃぐちゃだったが、総合順位と区間予想がほぼ完璧。三浦の復調をうまく判断できなかったのが悔やまれる結果。

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シードラインとの差)
1区鈴木忠(2年)1時間5分19秒区間11位(11)31秒差
2区木原真佐人(4年)1時間8分22秒区間3位(11→3)2分43秒差
3区小林光二(2年)1時間5分04秒区間15位(3→4)2分57秒差
4区大谷克(2年)56分32秒区間8位(4→6)4分09秒差
5区辻茂樹(4年)1時間20分28秒区間4位(6→4)2分21秒差(-4分07秒差)

6区渡部政彦(4年)1時間00分15秒区間8位(4→3)2分06秒差(-4分00秒差)
7区三浦隆稔(3年)1時間6分33秒区間14位(4→4)3分32秒差(-3分13秒差)
8区大野紘祟(3年)1時間8分51秒区間17位(4→5)5分29秒差(-3分13秒差)
9区堀宏和(4年)1時間13分02秒区間16位(4→4)7分15秒差(-3分00秒差)
10区木之下翔太(3年)1時間13分24秒区間14位(4→5)8分36秒差(-1分17秒差)

○総合5位 11時間17分50秒

【優秀選手】辻茂樹…故障明けのキャプテン激走
【敢闘賞】木原真佐人…不調ながらも意地をみせた
【喝!!】復路の3年生以下のメンバー…このままでは来年のシード権はない

前哨戦を欠場した主将の快走
 今回の中学大で一番成績が良かったのは木原だろうが、自分は敢えて辻キャプテンを優秀選手としたい。びっくり度からすると断然山登りの辻だろう。辻は2年3年と8区を走ってきたが、いずれも区間二桁とぱっとしない成績だった。今期はキャプテンに任命されるも、出雲・全日本は腰の負傷により欠場していた。そんな状態で辻が希望したのは5区であった。中央学院の5区は前回まで伊藤が4年連続で走っていた。その穴は当初から懸念されていた。故障上がりの状態でどれほど走れるのか、何とか伊藤並みのタイムで凌げないか…そんな感じの声が多かった。ところがどっこい、80分台の走りで伊藤並どころか、大きなアドバンテージを取ることができたのである。今回、エースの木原がやや不調の走りで序盤から中学の思惑が少し外れる形となったのだが、辻のお蔭で満身創痍の中学をシードへ導いた。勿論、木原が頑張ったことが一番大きいのだろうが、辻がいたからこそ初の連続シードを獲得することができたと思う。


日本人エースの意地の走り
 その木原だが、今回はちょっと体調が上がりきっていなかったのか。11位スタートであっという間に2位まで浮上したところまでは良かったものの、そこから後ろを引き離すことはできなかった。タイムも昨年より遅い1時間8分22秒。僕の思惑とは1分遅かったし、木原自身も最低はそのくらいのタイムでいきたかったはず。タイムだけをみると納得できない成績だ。しかし、内容は各ランナーに勇気を与える走りだった。調子が悪いながらも必死の粘りの走りをみせた。中大や東農大が後ろに迫り、何度も単独2位の座を明け渡しそうになったが、その度に懸命に体を動かして再度引き離した。ラストのダニエルVS木原は85回屈指の名シーンだろう。最後は交わされてしまったのだが、抜き抜かれつの争いは学内の枠を超えて、日本人エースとしてのプライドを垣間見たような気がする。決して本調子ではなかったが、その中で自分の力を出し切る姿に本当に彼はエースなのだと改めて思った。



やや期待外れの復路
 その他のメンバーはやや消化不良気味だったと思う。まあ6区までは個人的には及第点。1区鈴木は11位だがペースが上がり始めたときに転倒という不運に見舞われたのである程度は仕方ない。3区小林はちょっと甘いだろうが、持ちタイム的には上の日大・谷口と牽制する展開になったため区間15位は致し方ない。まあ、来年以降を見据えると収穫なしということには異論はないが。

 4区大谷は3年生以下で唯一の区間一桁と前哨戦通りの戦績。来年はもっと重要区間での走りが見たいところだ。また今シーズンなかなか本来の走りができなかった6区渡部も区間順位は8位だが、中央学院の弱点6区で1時間15秒はかなりいい走り。総合順位もあげたし、ようやく首脳陣の期待に応えたといっていいだろう。ここまではまあ80点以上の走りだと思う。

 問題はここから。7区三浦は出雲で快走後、調子を落としてしまったようだが、もうちょっと走ってほしかった。7区はレベルがそんなに高くはないから、区間5位くらいは狙えたと思うのだが。8区大野はどうやら故障明けだったようだが、その影響がモロに出た感じ。序盤は日体大長尾といい3位争いをしていたが、後半は完全にスタミナ切れのような走りで3位争いからは脱落。9区掘も持ちタイム的には格下の選手と何とか競り合っているようでとても全日本4区をしっかり担った選手ではない感じ。アンカー木之下も区間二桁。だったが、これまでの貯金で何とか総合5位でゴールした。

 終わってみれば、区間一桁はたったの4つと、川崎監督の仰るとおり不満が残る成績だった。しかし、よくこれで総合5位でゴールできたものだ。調べてみると、一番成績が悪かった8区9区でシードラインとの差がほとんど詰まっていない。2人とも区間10位とは1分前後負けており、どんどん貯金を使ってもおかしくなかったのだ。今回はシードラインを走っていたチームにも区間15位前後で走った選手がおり、それに助けられたようである。

 まあ、ただ来年に向けて不安の残る結果というのは間違いない。在校生で区間一桁は一番短い距離を走った大谷のみ。後は全部二桁。しかも今回稼いだ2区5区のランナーも抜け、早くも3年連続シード権に赤信号が灯っているという状況だろう。


来期への展望
 では中央学院が来期もシード権が獲得できるかどうかみてみよう
○卒業生出走メンバー
木原真佐人2区3位・辻茂樹5区4位・渡部政彦6区8位・堀宏和9区16位

○在校生出走メンバー
鈴木忠1区11位・小林光二3区15位・大谷克4区8位・三浦隆稔7区14位・大野紘祟8区17位・木之下翔太10区14位

○在校生補欠メンバー
本野裕之・塚本千仁・野中洋輝・磯将弥・真田雅之

 抜ける4年生が4人というのは多くも少なくもないのだが、やはり質がかなり落ちてしまうだろう。弱いわけではないが、上位に食い込む力がある選手、つまり稼げるランナーが皆無。序盤から苦しい戦いになるのは容易に見て取れる。粘って粘って何とか活路を見出す…そんな感じだろうか。まあ、木原が出てくる以前はそういう戦い方だったので、本来の戦い方に戻る…と思ったらいいのかもしれない。ただ、それでも1万28分台のランナーが2区を担っていたはずなので、今大会往路を担った選手達誰かが28分台に突入してほしいところ。後は本野、塚本、真田あたりがどこまで力を伸ばすかだろう。

 予選がないので、じっくりと選手を育てて何とかチーム力をあげてほしいところだ。 

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