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箱根駅伝総評(ラスト!!!)~東海大学~

チームとしての成長度はゼロ

往路21位復路19位
総合18位東海大学
(予想:往路11位復路9位総合9位・区間予想5区間的中→2区3区5区7区9区)

 何でこんな順位予想したんだろう…と今の僕は思ってしまうのだが。まあ、5区で全てが狂いましたね。区間予想は5区間当てられたので満足か。6区芳村は予感があっただけに当てたかった。

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シード権との差)
1区栗原俊(1年)1時間5分39秒区間18位(18)51秒差
2区吉田憲正(4年)1時間10分49秒区間16位(18→18)5分30秒差
3区佐藤悠基(4年)1時間2分18秒区間2位(18→5)2分58秒差
4区平山竜成(2年)56分54秒区間10位(5→7)4分32秒差
5区河野晴友(2年)1時間27分39秒区間23位(7→21)9分55秒差(4分02秒差)

6区芳村隆一(4年)1時間1分24秒区間17位(21→19)10分49秒差(4分43秒差)
7区金子太郎(2年)1時間6分19秒区間11位(19→17)12分01秒差(5分18秒差)
8区木下聡士(4年)1時間7分15秒区間4位(17→15)12分22秒差(3分41秒差)
9区刀祢健太郎(1年)1時間13分26秒区間18位(15→16)14分32秒差(4分17秒差)
10区藤原昌隆(4年)1時間16分21秒区間21位(16→18)18分50秒差(8分57秒差)

○総合18位 11時間28分04秒

【優秀選手】佐藤悠基…エースの意地で15人抜き
【敢闘賞】木下聡士…最後の最後で復活
【喝その1】吉田憲正、芳村隆一、藤原昌隆…最後の最後まで
【喝その2】河野晴友…シード権への流れをぶち壊す
【喝その3】新居監督…大崎コーチを呼び戻してくれ


奇跡の復活、佐藤悠基&河野晴友(?)
 東海大のエースといえば、佐藤悠基というのは異論の無いところ。1年生の時から3年連続で区間記録を叩き出す怪物ぶり。今回の箱根駅伝で区間記録を出せば、史上初の4年連続区間記録達成ということになり、非常に注目されていた。ただ、そのエースは今季はずっと苦しんでいた。トラックシーズンでもそれ程目立つ戦績をあげることが出来ず、10月の箱根予選では途中で脚が痙攣し、チームの足を引っ張る結果に。その影響からか11月の全日本は欠場。その後、やはりというべきか足を痛めているという事が発覚した。箱根に出場できるかどうか、するならどの区間になるかということが箱根当日まで箱根ファンの間で論点になっていた。

 当日のエントリー変更で佐藤が走る事になったのは3区。3区といえば1年生の時走り、区間記録を樹立した区間。いいイメージがあるところだ。チームは佐藤が本来走るべきだった2区で苦戦し、佐藤に襷が渡されたときは18位と低迷していた。佐藤は最初からエンジン全開とまではいかなかったが、徐々にペースアップ。点々と見えていた他校のチームを次々に交わしていく。遥か前方ではライバルの竹澤(早大)が自身の区間記録を大幅に上回るペースで走っていたが、それは関係なかった。とにかく自分のチームを一つでも上の順位に、少しでも良い流れにという想いで、万全でない状態の中、脚を動かしていた。

 そして、中継点まで残り1kmを切った所で、何と3位に浮上。前にいるのは2区で遥か前をいっていた山梨学院と竹澤が走っている早大だけというところまであげた。最後のスパートはさすがにいっぱいいっぱいだったが、計13人抜きで5位に浮上。記録の面では竹沢に記録を更新された上、1年生の時の自分に6秒及ばなかったため、史上初の4年連続区間新はならなかった。ただ、エースのプライドと意地だけは最後の箱根でしっかりと魅せてくれた。取り戻した輝きを消さぬよう、実業団でも頑張ってほしい。



 もう一つ奇跡の復活?と題した河野。ギリギリ流れを切らない区間10位で4区を走った平山から襷を受けた河野は張り切って飛び出していった。ところが、本格的な登りに入った5km時点でもう既に力を使い切ったのだろうか。そこから転がり落ちるように失速した。芦ノ湯の映像では下位を走っていた順大の小野に抜かれながら、歩いて給水を受けるシーンが目に入った。これは史上初となる2年連続の途中棄権だなと思っていたが、その後奇跡の復活を遂げる。ラスト2.3kmをなんと5番目にいいタイムで走破。途中棄権どころか、復路の時差スタートまで免れてしまったのだ。…水飲むだけでフラフラのランナーがそんな短時間に劇的に回復するものなのか??それか平地で走れているので単に適正とかの問題なのか…。

 いずれにせよ、佐藤の激走をぶち壊しにした走りに大喝だろう。どうも、故障しがちでムラが多いランナーである。昨年はどうにか走ったが、今回はねえ。体調不良とかじゃなさそうだがどうしたんだ?気持ちの問題もあるのだろうか。でも、佐藤の流れをぶっ壊すところは昨年とまるで同じである。全然成長できなかったということである。まあ、河野がちゃんと走ったところでシード権は獲得できていないかもしれないが、それでも復路終盤まではシード権争いには加われていたのは間違いないと思う。とりあえず、襷を繋いでくれただけでも感謝しなければならないのかもしれない。





結局最後まで…吉田、芳村、藤原
 ネット等でよく話題にされていた吉田、芳村、藤原の3人。というのも、3年時の全日本と箱根駅伝で彼らは完全なストッパーの役割を担ってしまっていたからだ。トラックではそこそこ活躍するのだが、駅伝に弱いイメージが付きまとっていた。4年生になってからは出雲、全日本で昨年よりは良い成績だったが、11月末のトラックで撃沈。僕も彼らの最後の箱根がどうなるか非常に気になっていた。その結果は…区間16位、区間17位、区間21位…………。

 吉田が任されたのはエース区間の2区。佐藤の代走とはいえ、箱根予選、出雲と結果を残してきて満を持して臨んでいた。が、1区が出遅れたこともあったのかペースが上がらず。69分台が設定タイムだったが、それより約1分遅いタイムで中継。順位をあげられなかった。芳村は6区で登場。総合順位は2つあげ、タイムも61分前半。この3人の中では一番良かったのかもしれないが、区間17位じゃ昨年とあまり代わっていないしリベンジとは言えない。そして、出雲男の藤原はアンカーを担当。この時点でシード権は絶望的となっていたのだが、最後に景気よく終わらせたかった。ところが脚を元々痛めていたらしい藤原は大失速。この区間最速の持ちタイムを持っていたのに区間21位。順位も下げた。足を引っ張り続けた4年生トリオは結局最後まで変わらなかった。

 まあ、この代の5000mの平均タイムは入学時でも4年生時でもトップを意地しているので、彼らなりには頑張ってきたのだろう。実際、活躍している時もあった。でも、絶対結果を残さなければならない試合でこれだけ外すというのは…。特に藤原は最後の最後になって脚を痛めるというのは頂けない。4年生として意地でも出場したのだろうが、これだったら1年生トリオで唯一外れた田中に走らせて経験を積ませてあげたかったと思ってしまう。それに引き換え8区を務めた木下は本当によく頑張ってくれた。2年前8区を走った後、中々結果を残せなかったが、最後の最後で合わせてきたのは見習うところがあるだろう。卒業後は実業団の強豪中国電力に進むようだが、果たして変われるのだろうか。そっと注目し続けたい。



ルーキートリオは厳しい船出
 東海大にとって一番明るいニュースとなったのは箱根予選会の時、栗原、刀祢、田中の1年生トリオ、所謂"クリトネアスカ"が揃って結果を残したときだっただろう。伊達の卒業、佐藤のアクシデントと暗いニュースが多かった中、朗報だった。彼らはその勢いで初の箱根に挑んだが、厳しい成績となった。

 トリオの中で一番5000のタイムがよい栗原は1区を務めた。持ち為のスピードを活かしたかったが、スローペースに嵌ってしまったか、区間18位と出遅れる原因を作ってしまった。刀祢は1年生としては珍しい9区にエントリー。スタミナを要する区間なので練習期間が短い1年生が来ることはあまりないのだが、期待を込めての抜擢だった。しかし、終盤競っていた専大に引き離されると失速。区間18位と悔しい結果に。もう一人の田中は出場すら叶わなかった。

 上級生がもう少ししっかりしてくれていれば、もう少し楽な区間で走らせることができたかもしれない。ただ、厳しい区間を走った栗原と刀祢、出場できなかった田中とそれぞれいい経験できただろう。エースが抜け一気に厳しくなる東海大を再生してくれることを期待したい。


大崎コーチの時代が一番良かった
 なんだかんだいって大崎コーチがいた時代が一番良かったような。箱根駅伝優勝というのは叶わなかったが、シード権はずっと取り続けていた。確かに前回、途中で脚を負傷した選手を15km近く走らせたのは不味い判断だったとはいえ、実績を残してきたコーチを外さなくてもいいと思うのだが。

 新居監督は東海大が箱根に出場し始めたときに2区を黙々と担当した選手。東海大一筋の方なのでずっと続けるのは分からなくもないが、結果を今まで出したことないんだよなあ…。そろそろ新しくした方が空気を換えられると思う。将来的には他の人も言っている諏訪さんあたりがと思っているが、まずは大崎コーチを呼び戻して再生させてほしい。頼みます。



来期の展望
 では来期の展望といきたい。
○卒業生出走メンバー
吉田憲正2区16位、佐藤悠基3区2位、芳村隆一6区17位、木下聡士8区4位、藤原昌隆10区21位

○在校生出走メンバー
栗原俊1区18位、平山竜成4区10位、河野晴友5区23位、金子太郎7区11位、刀祢健太郎9区18位

○在校生補欠メンバー
田中飛鳥、赤染健、斉藤弘明、永田慎介、与那覇恭兵

 ルーキートリオに平山、河野、金子の2年生トリオがまずは中心か。これに永田が復活してくれればいいんだけどなあ。ただ、トラックの持ちタイムからいってもエース不在で層も薄い。道は非常に険しいが活路を見出せるか?


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とりあえず、最後まで行きました。
叫びたいことが一つ

早くやっとけば良かった~!!


ちょっとやる気出せばすぐできたじゃないか…。
2月まで終わらせておけば、3月にじっくり冬のロードシーズンについて考察できたのに…。
まあ、夏休みの宿題と同じで溜めるのはいけませんな。
冬のロードシーズンの全チームは多分きついです。
とりあえず、関カレ前週に全チーム特集しようかなあ…と考えています。
これから数日は冬のロードシーズンのまとめを出来る限りやっていこうと思います。

それでは~~

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