2009/10/26
全日本大学駅伝予想@早稲田大学
まずは
出雲駅伝の成績を振り返ってみる。
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区矢澤曜(2年)23分10秒区間4位(4)40秒差
2区八木勇樹(2年)16分36秒区間5位(4→6)16秒差
3区尾崎貴宏(4年)23分07秒区間2位(6→2)4秒差
4区佐々木寛文(1年)18分34秒区間2位(2→1)-24秒差
5区中山卓也(2年)19分50秒区間7位(1→3)8秒差
6区平賀翔太(1年)30分05秒区間4位(3→4)1分25秒差
総合4位2時間11分22秒
過去2年の成績不振の最大原因であった1区を、経験豊富な矢澤が区間4位とこの上ない位置で乗り切った御蔭で、大きく失速する選手が出なかった。今回の出雲4位の最大の功労者は矢澤であろう。その後、2区3区と実力者を前半に固め、4区以降は初出場の選手を並べたオーダーだったが、ひとまずうまくいったということでいいだろう。3区尾崎はキャプテンとして、意地をみせたし、4区佐々木でトップに立つ見せ場も作れた。1年生でアンカーを任された平賀も、箱根王者相手に一歩も引かない走りだった。彼らに関しては、今後も期待がもてる結果だった。
対して課題は、監督も仰っていたが2区5区の誤算。5区の中山に関しては、大器とはいえ、大きなレースからはかなり長い間遠ざかっていて、レース勘も鈍っていただろう。実際、かなり飛ばしすぎた。これから使って育てたいのだが、9月下旬に小さな故障をしていたらしいので、今後の駅伝出場は慎重になるだろう。2区の八木は昨年不振の原因の張本人だったが、今年はギリギリ流れを壊さない程度の走りはできたか。最初飛ばすことも無く、徐々に力は出せるようになっているのかもしれない。ただ、持ちタイム上は区間賞を取らなければならないので、不満は不満。本当はエース区間を走ってほしいのだが、あの走りでは全日本も繋ぎしか任せられないだろう。
以上の事を念頭に置きながら、全日本の予想に移りたい。
一次エントリーメンバー名前/最近の成績≪過去の実績≫
4年
尾崎貴宏/出雲3区2位≪箱根2区7位。ハーフ1時間3分12秒≫
高原聖典/1万30分35秒82≪箱根補欠(昨年2区12位)、5千13分54秒29≫
神澤陽一/1万30分39秒46≪箱根1年2年出走、前回補欠。ハーフ1時間4分38秒≫
3年
高野寛基/1万30分28秒51≪ハーフ1時間3分25秒≫
猪俣英希/1万31分25秒14≪ハーフ1時間4分52秒≫
北爪貴志/出雲補欠、1万31分12秒83≪ハーフ1時間5分54秒≫
2年
矢澤曜/出雲1区4位、1万DNF≪箱根1区1位、1万28分45秒56≫
八木勇樹/出雲2区5位、1万29分16秒72≪箱根7区2位、5千13分43秒49≫
三田裕介/5千14分51秒95≪箱根4区1位≫
中山卓也/出雲5区7位≪1万28分48秒08(高校)≫
1年
平賀翔太/出雲6区4位≪1万29分16秒06≫
前田悠貴/5千14分28秒29≪5千14分08秒62≫
佐々木寛文/出雲4区2位、1万29分27秒42≪1万29分36秒00(高校)≫
○主なエントリー漏れ
加藤創大/出雲補欠≪箱根6区7位(昨年区間賞)、ハーフ1時間3分54秒≫
中島賢士/≪箱根8区8位。5千13分56秒94≫
大串顕史/出雲補欠≪5千14分28秒38(高校)≫
西城裕尭/出雲補欠、5千14分34秒28≪5千14分30秒82≫
出雲エントリー後に故障者が出たらしいが、多分加藤と大串の事なのだろう。加藤は長い距離が得意だし、大串は監督が起用したいといっていた選手なので、外れるのは不自然だ。他、2年連続で箱根を走っている中島も外れた。山篭りとも考えづらいので、彼も状態が思わしくないのだろう。
その代わり、高原や三田がエントリーしてきたのは嬉しいニュースだ。この2人は昨年の全日本でトップで見せ場を作った選手。最新の記録会でのタイムから昨年ほどは期待できないが、調子が更に上がっているようならぜひとも起用したい。
レースとしては矢澤尾崎を軸に、八木平賀佐々木といった出雲メンバーで主要区間や前半区間を担当して優位にレースを進めたいところだ。残りの3名については、(中山はちょっと今回は外してみる)順当なら三田、高原、時期キャプテンの高野だが、期待の前田や猪俣あたりの起用もありえる。自分なりに彼らの調子などを読んで予想をしてみる。
予想:矢澤-平賀-八木-佐々木-高原-高野-前田-尾崎 |
1区から4区、8区は出雲メンバー。残りは他のメンバーだ。1区2区は逆も考えた。ラストが苦手な平賀が敢えて1区で、1区以外で戦績のない矢澤を2区に任せるということも考えた。だが、最近1区のメンバーが強いし、平賀の積極的な走りを活かしてほしいということで1区矢澤、2区平賀。3区は勿論八木。昨年経験しているし、ここなら力が出せるだろう。
4区は昨年の三田にあやかって佐々木。一定のペースで走れるのでこういう区間は向いているだろう。5区から7区は悩んだが、最終的に5区は昨年の経験者の高原、6区7区は昨年と同じ初出場の選手の高野、前田で。高原が昨年以上のタイムで混戦を抜け出し、6区時期キャプテンの高野がきっちりまとめ、7区前田は記録会の勢いで走ってもらう。そして最後は勿論尾崎がまとめる。出雲の起用法から4区もありえるが、そういう場合8区は高野か。ただ、今20kmを走れと言われて走れそうなのは尾崎や矢澤くらいだから、こうだと思う。
前回2位だし、かなり本気で優勝を狙ってくると感じます。勿論、優勝候補の一角なので、期待したいです。
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