2009/11/01
日本大学~全日本大学駅伝まとめ
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区井上陽介(4年)44分47秒区間12位(12)2分00秒
2区佐藤佑輔(1年)40分09秒区間11位(12→11)2分38秒
3区堂本久寛(2年)28分10秒区間2位(11→9)2分17秒
4区ベンジャミン(1年)41分12秒区間賞(9→4)48秒
5区谷口恭悠(4年)35分11秒区間3位(4→2)34秒
6区丸林祐樹(4年)37分55秒区間7位(2→3)1分13秒
7区横松優(1年)36分46秒区間7位(3→3)1分53秒
8区ダニエル(4年)56分54秒区間賞(3→1)-3分36秒
○総合1位5時間21分04秒
(予想2位・言い訳→)覇権争いと見ていた駒大早大の自爆により抜け出てしまいました
5区終了時でほぼ優勝決定
オーダー発表時、あれ?と思わせたのは1区井上。順当なら3区或いは5区と逆なはずで、堂本、谷口どちらかの調子が悪いのではないかと思われた。が、どうやら作戦だった。レースは1区井上がまあ力どおりの区間12位で幕開け。この位置ではさすがに佐藤も力を出せず区間11位。ただ、昨年はこの地点で約4分トップとの差があった事を考えればずっと状況はマシだった。1区の2分差といっても東洋以外は関東地区1分差以内だったわけなので、そこまで遅れたわけではなかったのでね。
そんな中、反撃開始。堂本が最短区間ながら区間2位の好走。出雲で負けた後輩の佐々木にも同タイムだったので、まあ良かったのではないか。そして4区ベンジャミンが大きく差を詰めた。出雲で終盤失速していたので、長い距離に疑問を持ったのだが、何の心配もいらなかった。一気に1分以内に詰め寄り、流れを大きく引き寄せた。そして、問題の5区。谷口の調子が如何にかと思われたが、ベンジャミンが作った流れを加速する役目だったようだ。ここで明大以外を全チーム後ろに従える展開に。後2区間で有力チームが抜き去り、さらに4分以上差を開くのは不可能に近いのでここで事実上日大の優勝が決定した。
3冠は厳しいか・・・
6区丸林が相変わらず前半突っ込む走り(今までより粘りはみせたが)、7区横松が中盤から苦しい表情を浮かべたものの、区間7位とそこそこ。しかも前は大差ない東洋、駒切れの明大なので楽勝。ダニエルはスローペースでおや?と思わせたが、2分を7kmでチャラ。そこからはタイムとの戦いだったが、気温とちょっと本調子ではなかったのか、1分30秒近く記録から遅れた。それでも後ろを1km以上開いて、終わってみればかなりの差をつけてのゴールとなった。
これで史上3校目の大学駅伝3冠への挑戦権を得たわけなのだが、これはさすがに厳しいだろう。まず、ベンジャミンが使えない。箱根ファンご存知の通り、留学生の使用は1人までという規制があるので、ダニエルのみとなる。しかも区間や距離が増えるのでそのダニエルの影響がもっと小さくなる。そして、エース区間をやれる日本人ランナーがいない。今回、堂本谷口が区間2位3位で走ったが、2つとも短いいわゆる繋ぎの区間である。主力区間はやはりできない。箱根で重要区間と言えば、1区2区3区5区9区。このうち1つはダニエルが走るとしても、残り4つが非常に不安。駅伝の経験者は沢山いるので、つなぎは大丈夫だと思うが、大きく伸びている選手がいないのだ。また、日大のチームカラーが5千から1万向きなので20kmはどうしても不安が残ってしまうのだ。
堂本-佐藤-谷口-横松-ダニエル 池谷-岡村-井上-丸林-吉田
今のところ箱根の予想オーダーはこんな感じか。ダニエルが公言している5区にしてみたが、やはり2区がどうしてもきつい。4区まで15位くらいでダニエルが73分くらいで登って往路優勝すれば可能性は出てくるのだろうが。まあ、ただ、昨年の全日本に比べると日本人が走ったので、箱根のシード権の可能性は高いかなと現時点で思う。とりあえず、上尾ハーフには出てくるだろうから、そこでの20kmの対応次第では上位も目指せるかもしれないというところか。
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