2009/12/20
2009全国高校駅伝
箱根も近付いてきていますが、こちらも盛り上がりましたね。
いきなり3人転倒するなど波乱が起こった女子は、1区で好位置に付けた豊川高校が史上3校目の連覇を達成した
1位豊川高校(愛知)1時間8分27秒
区間(距離)名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップまたは後ろとの差
1区(6km)伊澤菜々花(3年)19分43秒区間賞☆(1)-2秒差
2区(4.0975km)安藤友香(1年)13分10秒区間6位(1→2)5秒差
3区(3km)鈴木美乃里(2年)分秒区間2位(1→1)4秒差
4区(3km)下村環加(2年)9分40秒区間2位位(1→1)6秒差
5区(5km)ムルギ=ワイナイナ(1年)16分04秒区間賞☆(1→1)21秒差
やはり1区の伊澤選手の走りが見事でしたね。スパートのタイミングがかなり早かったですが、最後まで持ちました。アンカーに留学生がいるので他チームは前にいきたかったところでしょうが、1区でそれを封じました。2区で一旦千原台に前を譲りましたが、目下ライバルと言われていた須磨学園や興譲館などは前にはいかせず、アンカーのワイナイナにはトップと最高の形で襷を繋ぎ、ほぼ優勝決定。ワイナイナはなぜかトラックを大回りする余裕の走りで、トップでゴール。中々連覇ということがない女子の高校駅伝ですが、史上3校目の連覇となりました。
選手の皆さん、おめでとうございます。
2位須磨学園(兵庫)1時間8分48秒
★成績(順位は区間順位)
三木6位-池田5位-中新井1位☆-原3位-藪下2位
興譲館が1区で崩れ、豊川高校の連覇を阻む一番手だったが、残念ながら捕らえきれずという感じ。4区原が最後にリードできれば面白かったですが、これは仕方なし。各選手安定した力を発揮できたと思います。
3位興譲館(岡山)1時間9分10秒
★成績(順位は区間順位)
赤松眞12位-赤松弘8位-岡4位-戸田1位☆-菅3位
優勝候補と言われていた興譲館だが、1区で出遅れ、復活優勝の可能性が消えた。赤松が残り1kmで急失速。中盤転倒があったが、その影響もあったのか。ただ、それでも2区以降は自分の走りができたのはさすが。これで5年連続3位以内に入り続けていることになる。アンカーの1年生菅も好感が持てる走りだったし、来年もまた期待できそうだ。
4位神村学園(鹿児島)1時間9分31秒
○好成績を残した選手
2区田辺4位
3区西田3位
5区田山5位
3位を狙っていたということで不満は残っただろうが、1区で好位置につけ、そのままほぼキープする形。うまく流れに乗れたと思います。
5位千原台(熊本)1時間9分50秒
○好成績を残した選手
1区池田5位
2区野田1位☆
3区甲斐5位
こっちは前半の貯金を活かし、入賞圏内にとどまった千原台。2区野田の走りは見事であった。
6位諫早(長崎)1時間10分00秒
○好成績を残した選手
1区末吉3位
4区山本5位
ノーマークながら、1区で3位。やはり1区の比重が重いので、ここで好位置につけることの重要性を改めて感じた。
7位埼玉栄(埼玉)1時間10分11秒
○成績を残した選手
1区梅村4位
3区中村5位
やはり序盤に区間5位以内に入った選手がいると、大きいですね。
8位常盤(群馬)1時間10分37票
○好成績を残した選手
1区片貝7位
2区横沢6位
こちらも前半の貯金。最後はかなり追い上げられたが、頑張りました。9位成田、10位秦野はわずか1秒届かなかったが、7位から10位は関東勢が頑張りました。
その他、健闘した選手
1区小崎(成田・静岡)2位
1区後藤(日本文理大付・大分)8位
1区日高(北九州市立・福岡)9位
1区黒田(秦野・神奈川)10位
2区伊藤(立命館宇治・京都)2位
3区小室(茨城キリスト・茨城)8位
4区松崎(北九州市立・福岡)4位
5区鈴木(田村・福島)4位
5区米津(秦野・神奈川)5位
5区中野(日本文理大付・大分)7位
成田の1区小崎が大健闘。トップの伊澤相手に最後まで粘った。チームとしては惜しくも8位入賞を逃したが、同じく惜しかった秦野と来年期待したい。
1区が1万28分台の実力者が揃い、ハイペースで幕を開けた男子は、3区のカロキでトップに立った世羅高校がそのまま逃げ切り、伝統校が6回目の優勝を果たした。
1位世羅(広島)
区間(距離)名前区間タイム区間順位(順位変動)トップまたは後ろとの差
1区(10km)北魁道(3年)29分26秒区間5位(5)20秒差
2区(3km)渡邉心(1年)8分49秒区間32位(5→9)47秒差
3区(8.1075km)ビタン=カロキ(3年)22分48秒区間賞☆(9→1)-26秒差
4区(8.0875km)竹内一輝(3年)23分27秒区間賞☆(1→1)-58秒差
5区(3km)河名真貴志(1年)9分2秒区間20位(1→1)-50秒差
6区(5km)藤川拓也(2年)15分14秒区間11位(1→1)-50秒差
7区(5km)藤川涼(2年)15分23秒区間29位(1→1)-28秒差
やはり、という感じでしたね。1区北がしっかり前が見える位置で走り切り役目を果たすと、2区が少しもたついたが、3区のカロキが予定通りトップ。区間記録に迫る走りをみせたものの、西脇工業が粘りヒヤリとさえたが、4区キャプテンの竹内が素晴らしい走り。2位以下のライバルが視界に入らない位置に。大きな貯金をもらった5区以降がそのまま逃げ切る、言わばほぼ予定通りのレースだった。
選手の皆さん、おめでとうございます。
2位西脇工業(兵庫)
★成績(順位は区間順位)
新庄9位-石若1位☆-志方3位-山田5位-勝亦16位-大中11位-横山7位
んー、届かなかった。3区の志方が素晴らしい走りで世羅との差を26秒に留めたときはおおっと思ったものの、4区で勝負がついてしまった。といっても山田と竹内の自己ベストを比較すると打倒であり仕方ない。強いていえば、区間20位前後だった5区以降の世羅をあまり追えなかった事を責めるべき。ただ、日本人選手のみで留学生選手がいる2校の間に割って入ったのは評価すべきだ。
3位青森山田(青森)
★成績(順位は区間順位)
田村4位-黒川30位-マイケル2位-米田7位-其田3位-鈴木8位-山本8位
こちらは県勢最高位の3位。期待の田村、マイケルは予想通りだったが、4区以降の各選手も区間一桁で粘り、西脇工業と肩を並べるところまでいったのは評価できる。田村らが抜けるが来年も期待したい。
4位佐久長聖(長野)
★好成績を残した選手
1区大迫1位☆
2区松下2位
6区代田3位
7区両角2位
2連覇はならなかったものの、下馬評では入賞がやっとではないかというものだったので、予想以上の結果だ。何と言っても大迫が1区日本人歴代2位の素晴らしい走り。女子と同様ロングスパートで大丈夫かと思ったが、最後まで逃げ切った。3区4区はやや苦しい戦いだったが、最後は監督の息子さんが区間2位で締め、4位でゴールした。
5位九州学院(熊本)
★好成績を残した選手
4区本田2位
5区井上2位
6区福田2位
7区久保田1位
4区以降が非常に高レベル。特に1年生アンカーの久保田が断トツの区間賞と素晴らしい走り。それだけに1区から3区が悔やまれるところだ。(てか何があった)
6位須磨学園(兵庫)
★好成績を残した選手
1区西池6位
4区北野4位
5区小川8位
初出場・初優勝を狙ったが、やはりというべきか、力を出し切れなかった。1区持ちタイム1番の西池が6位。ここから最後までうまくリズムにのれなかった。西池は2年で来年…だが、県予選で西脇工業に2連勝できるだろうか…。
7位田村(福島)
★好成績を残した選手
1区佐久間7位
2区渡邉6位
3区村越8位
6区佐藤5位
下馬評は決して高くなったが、1区の佐久間が懸命に先頭集団に喰らい付いた事で流れに乗り、最後まで安定した順位で入賞を果たした。
8位鹿児島実業(鹿児島)
★好成績を残した選手
1区市田8位
3区有村4位
7区高田5位
終始、入賞争いに身を置くことになったが、アンカーの高田が残り1km手前でスパート。9位那須拓陽、10位仙台育英、11位埼玉栄を振り切り最後の椅子を獲得した。
その他、健闘した選手を記載しておく。
1区油布(大分東明・大分)2位
1区服部(埼玉栄・埼玉)3位
1区五郎谷(遊学館・石川)10位
2区岸本(倉敷・岡山)3位
3区松本(上野工業・三重)4位
3区湯地(大分東明・大分)6位
4区八木沢(那須拓陽・栃木)3位
4区松本(諫早・長崎)6位
4区石田(九州国際大付・福岡)8位
5区宮澤(埼玉栄・埼玉)1位☆
6区矢野(埼玉栄・埼玉)1位☆
7区渡邉(東北・宮城)3位
7区池田(那須拓陽・栃木)4位
大分東明や埼玉栄の選手の健闘が目立つ。特に埼玉栄は5区6区区間賞。中盤が悔やまれる
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