2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

箱根駅伝論評~日本大学

往路13位復路16位
総合15位日本大学
(順位予想:往路2位復路8位総合6位 区間予想:2区6区9区)

 さすがにシード落ちはと思ってたのだが・・・

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区谷口恭悠(4年)1時間4分26秒区間13位(13)1分59秒
2区ギタウ・ダニエル(4年)1時間7分37秒区間賞★(13→2)40秒
3区堂本尚寛(2年)1時間4分24秒区間9位(2→5)1分56秒
4区佐藤佑輔(1年)57分36秒区間7位(5→4)3分35秒
5区笹崎慎一(3年)1時間29分22秒区間20位(4→13)11分23秒(3分50秒差)

6区池谷健太郎(3年)1時間1分49秒区間14位(13→14)12分17秒(4分36秒差)
7区井上陽介(4年)1時間5分47秒区間3位(14→12)13分08秒(3分12秒差)
8区吉田和矢(4年)1時間8分43秒区間15位(12→12)14分55秒(4分08秒差)
9区丸林祐樹(4年)1時間14分50秒区間18位(12→14)17分27秒(6分17秒差)
10区山崎大直(2年)1時間14分14秒区間16位(14→15)18分35秒(6分51秒差)

ダニエル50人抜き
 出雲、全日本を制し、史上3校目の3冠を目指した日大だが、箱根は全く別物、その年度の全日本を制した大学の最低成績を更新する結果となってしまった。

 とりあえず、明るい話題から入りましょうか。日大といえばダニエルというくらい定着したダニエルが4回目の箱根でついに区間賞。寒さや全日本直前に脚を傷めた影響からか、タイムは過去3年間で一番悪いものとなってしまったが、それでも1区終了時に13位だったチームを2位に引き上げる活躍。1年時は4人、2年15人、3年20人、4年は11人抜いて、この4年間で50人抜きの大記録。これはちょっと破ることができない記録だろう。ダニエルは確かに箱根に足跡を残した。

 また、日本人で一番いい成績を残したのは7区の井上。井上は元々は中距離のランナー。しかし、箱根を目指して大学で距離を伸ばし始めた選手。昨年に晴れてレギュラーを獲得し8区を粘走。今回は7区を担当。シード獲得は非常に厳しい状況であったが、繰上げ一斉スタートで先行されていた選手を懸命に追い、気が付けば区間3位。個人的に中距離ランナーは無理に距離を伸ばしてほしくないと思っているけど、こういう結果はほっとする。箱根ランナーとしては異例の、獣医師を目指すそうだが頑張ってほしい。

こういう結果なら…
 ただ、それ以外がなあ…。1区谷口と3区堂本はギリギリ及第点。谷口は苦手な展開で苦戦ながら、ラストで粘って順位をあげた。堂本は何とかしようとコスマスに喰らいついたので。まあ、ダニエルを活かすというテーマを達成したかどうかで言えば、否だが…。

 そしてシード落ち直接の原因となった5区だが、第一候補のダニエルは結局2区に使い、第二候補の岡村は故障が癒えてから間もないということ。何だか明大と同じような感じで、あまり実績のない笹崎を起用。3kmで既に脚が痙攣しだし、区間最下位、9人抜かれの大ブレーキとなってしまった。復路は井上以外区間二桁で見せ所なく、戦国駅伝の中、7年間守ってきたシード権を手放す結果となってしまった。

 えっと論評からちょっと外れるけど・・・本当に結果論だけど、こんなことになるなら一か八かでのダニエル5区見たかったなあ…とか思ってみたり。こういう日本人よりずば抜けた身体を持っている黒人が、山登りを走ったらどんな結果になるんだろうというのはずっと興味があるんですよね~。以前、山学のカリウキが登って失敗したが、ダニエルやそれ以上の選手なら・・・とね。まあ、言ってもしょうがないんだけどさ。


不調時に粘りが利かない
 とりあえず、日大の日本人がこんなに弱いのは何かなと考えてみる。留学生の影響が悪く出ているのは確かにあるのかもしれない。或いは、今回に限って言えば、出雲と全日本を獲り、多少なりとも慢心はあったかもしれないとか。後はどっちかというとスピードタイプが多いので、根本的に箱根は不利だとか。

 色々あるけど一つピックアップしたいのはサブタイトル通り、不調時に粘れないのではないかということ。新チーム始動特集の時に気付いたが、新2年で5千14分40秒以内の選手は、全員高校時代の自己ベストを更新しているのだ。つまり、選手を殺しているとかとはちょっと違うのだ。ただ、それが長続きしないとか、一旦故障や不調に陥ると大きくタイムを落としたり、再起できなかったりというケースが目立つ。

 例えば、9区10区の丸林や山崎。丸林と山崎は11月下旬に絶好調。まあ、この時期に好調な選手は大抵ピーキングアウトするので、まあ凡走くらいかなと思ってはいた。ただ、ずっと区間最下位付近を彷徨っているのはさすがに頂けない。調子が悪い時は悪いなりに粘るというのが中々できていない。6区池谷はちょっと気負った感じに見えたが、8区吉田も昨年のようは走りはなりを潜めた。その中で4区の佐藤はそれなりに粘ったか。あくまで一説だが、本来2区佐藤、5区ダニエルの予定が、佐藤の不調で実現できなかったという情報もあるので、そう考えると佐藤は頑張ったと言えるのかも。とにかく各個人粘りを身につけてほしいと思う。


来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
谷口恭悠1区13位、G・ダニエル2区1位、井上陽介7区3位、吉田和矢8区15位、丸林祐樹9区18位

○在校生出走メンバー
堂本尚寛3区9位、佐藤佑輔4区7位、笹崎慎一5区20位、池谷健太郎6区14位、山崎大直10区16位

○補欠メンバー(+α)
岡村悠平(前回4区18位)、G・ベンジャミン、高月雄人、横松徹、吉田貴大、山下尭哉、(田村など)

 さて、顔ぶれを見ると別に悲観する感じではない。ベンジャミンは全日本見る限り長いロードは問題なさそう。他も持ちタイムが極端に悪いわけではない。ただ、ガクッと落ちると中々浮上できないのが現状。実際、数年前の優勝校の亜大や順大はもがき苦しんでいる。精神的タフさがないというのは今の日大に言えるように思う。駒大がV字復活したのも精神面が強かったからだと思うし、持ちタイムをあげるのも大事だけど、精神的タフさを身につけることが復活の鍵になるのではないか。また、新人に田村が加入。田村は青森山田高で留学生のいるチームで強くなったので、うまく順応し、同じく留学生に立ち向かっている佐藤とともに雰囲気を変えてほしいと思っている。


コメント

非公開コメント

プロフィール

hakonankit

Author:hakonankit
FC2ブログへようこそ!

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR