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箱根駅伝論評~早稲田大学

往路7位復路10位
総合7位早稲田大学
(順位予想:往路1位復路10位総合3位  区間予想:1区2区3区5区6区10区)

 まあ、八木爆走予想の地点で99%外れるだろうと思っていたので。復路は当てたし、三大駅伝早大はあまりずれはない。区間予想は八木5区にしたので、結構当たりましたね。

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区矢澤曜(2年)1時間2分40秒区間2位(2)13秒
2区尾崎貴宏(4年)1時間10分13秒区間12位(2→8)1分30秒
3区平賀翔太(1年)1時間3分27秒区間4位(8→3)1分49秒
4区大串顕史(2年)58分13秒区間11位(3→6)4分05秒
5区八木勇樹(2年)1時間23分34秒区間9位(6→7)6分05秒(-3分30秒)

6区加藤創大(4年)1時間2分13秒区間16位(7→9)7分23秒(-2分28秒)
7区萩原涼(1年)1時間6分10秒区間6位(9→9)8分37秒(-4分21秒)
8区北爪貴志(3年)1時間7分39秒区間6位(9→9)9分20秒(-4分01秒)
9区中島賢士(3年)1時間12分44秒区間14位(9→7)9分46秒(-3分21秒)
10区神沢陽一(4年)1時間13分11秒区間8位(7→7)9分51秒(-4分48秒)
【敢闘賞】矢澤曜&平賀翔太…唯一の見せ場
【(激励の)喝】八木勇樹…今後が大事
【喝】渡辺監督…少し優勝を焦りすぎかと

 一昨年は嬉しい2位、昨年は悔しい2位で、今年こそと意気込んだ早大。今年はシード権内だが、戦力からすると惨敗といえる結果となってしまった。

全員駅伝出来ず
 ちょっと今回の早大は書きたいこと、書かないといけない事が沢山ありますが・・・パッと見た印象は、今年テーマに掲げていたことができなかった感じ。というのも、今年の早大の戦い方は、昨年のようにエースの流れでとかではなく、総合力で勝負するものであった。そのため、全員がエースという自覚を持って走ることがテーマだったが、それが全体的に悪い方向に出てしまったように思う。

 それが顕著だったのが2区尾崎。尾崎はスピードよりスタミナ、安定感がある選手。弱い選手ではないが、宇賀地や外丸など他大のエースと同等かと言われればそういうわけではなかった。が、68分前半を設定タイム(目標ではない)で、10秒前に走り出した今季絶好調で持ちタイムも上の明大石川を追い詰めにかかった。少し嫌な予感がしたが、的中。昨年よりタイムを落とし、順位も6つ落としてしまった。尾崎はやはり尾崎らしく走るべきだったかと。昨年と同じくらいでいけば、ちょうど日大と山学の間で、平賀に前に堂本、後ろにコスマスといういい展開で襷を渡せたはず。その後、傷口が広がったような感じ。

 勿論、いい方向に働いたところもある1区矢澤は結果的に区間2位と昨年より順位は落ちたが、昨年より2分早いタイム。また、出雲は自分のペースで走り4位、全日本は柏原に挑み3位、今回は中盤自分から仕掛け2位、という事を考えるときっちり成長している。平賀も序盤から突っ込んで、1年生としては上々のタイムで5人抜き。また、出雲でラストが課題と言ったが、ラストで追いすがる日体大野口を振り切ったりと、こちらもぐんぐん成長した。ただ、よくなった選手はいたけど、全体的に…という感じだ。


5区八木について
 それと、今回の5区については多分書かないといけないかな。今回の走りや、八木を5区に起用した事で、色々な所で批判を浴びてしまっている(まあ、本人のビッグマウスも影響しているのだろうが…)が、僕個人は別にそんなに批判されるような、評価が下がるような走りはしていないと感じている。

 今回、5区は佐々木と高野の佐久長聖OBの2人が争っていた。だが、2人ともインフルエンザでダウン。普段なら体調管理やらとか言う必要あるが、今年に関してはちょっとしょうがないか。また、インフルで登るとろくな事ない。昔は神大の林が大失速したし、今回なら亜大山中がフラフラになってしまったし。というわけで、一番練習が詰めていたという八木にお鉢が回ってきたのは不思議ではないことだ。

 それと走りについては、かなり粘ったと思っている。当日に調子が悪くなったようだし、最初の平地で柏原についていった事を考えるとよく区間9位で踏みとどまったなと思う。柏原に離されてから、すぐに順位を落としたときは区間15位以下を覚悟したので、精一杯やったかと。それと柏原に付いていった事自体評価したい。今年1年のレースで柏原に喰らいつこうとした選手はどれだけいるか。それと早大は4区まででかなり苦しかった。八木が柏原に近いタイムで走る以外に総合優勝の道は無かったので、そうするのが自然だったでしょう。むしろ問題は八木が柏原についていって何を感じ取ったか。精神的に難はあるので、そのケアも必要でしょうが、柏原の…なんだろう、気迫とかさ。ついていって分かった事もあったと思うので、それを今後に活かしてほしいと思う。



少し焦りすぎ?
 しかし、これだけの巨大戦力を誇りながら、総合7位という成績はなぜかと考えた時、最終的に渡辺監督が焦りすぎたのではないかという結論に至った。今年の早大は竹澤が抜けた直後の年で、勝負というよりは耐えるくらいが妥当。ただ、2年連続2位で次は優勝しかないということで、ちょっと背伸びしすぎたのではないかなと。尾崎や八木の走りとかも少し背伸びした(させた)結果のような。

 夏合宿で大変好調が伝えられたが、結局尾崎、中島、加藤、大串、中山など主力が多く故障や不調に陥ってしまい、走れないもしくは間に合ったがいい成績ではなかったという感じ。まあ、これだけ故障者が出るくらいまで練習させたのは東洋柏原を意識してのような気がするが、その東洋は力まず総合3位以内、チャンスあれば優勝というスタンス(確か以前の駒大もそうでしたね)。優勝を狙うなら、変に意気込みすぎない方がいいような感じ。

 それと力自体はある。今回だって、2区5区6区9区の主要区間がうまく機能しなかった上、三田・中山が一次エントリーの時点で外れ、本番も高原・高野・佐々木・前田といったいわゆるエリートランナーが走ることができなかったのだ。こう考えるとよくシード権獲ったなと。実績の薄かった大串・荻原・北爪は前半から果敢に飛ばし踏ん張った。それに5区の第一第二がダメだった他のチームと比べたりすると、逆に力は証明しているようにも思う。持ちタイム的にも東洋や駒大と充分張り合えるので、しっかり地に脚を付けて戦ってほしい。


来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
尾崎貴宏2区12位、加藤創大6区16位、神沢陽一10区8位

○在校生出走メンバー
矢澤曜1区2位、平賀翔太3区4位、大串顕史4区11位、八木勇樹5区9位、萩原涼7区6位、北爪貴志8区6位、中島賢士10区8位

○補欠メンバー(+α)
前田悠貴、佐々木寛文、高野寛基、西城裕尭、猪俣英希(三田(前回4区1位)、中山、大迫、志方など)

 2区6区の主要区間がいなくなるが、基本的に戦力ダウンは少ないだろう(早大にとっては6区は他大より痛いか?)。再び優勝を狙うには充分のメンバー。補欠メンバー(+α)なんかを見ると、戦力が有り余っているようにも思えるくらいだ。問題は、故障者や不調者が沢山出ている。特に、スポーツ推薦で入った選手が伸び悩んでいるのが気になる。自己推薦、一般入試、難しい学部の選手は頑張っているが、スポ薦組が主要区間で自分の役割を果たさなければ、上位に浮上できない。とにかく不調者をまずは復活させてほしいと思う。

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