2010/11/09
駒澤大学~全日本大学駅伝結果より
続いて2位です。
2位駒澤大学5時間15分22秒
1区撹上宏光(2年)43分14秒区間5位(5)32秒
2区上野渉(2年)38分19秒区間5位(5→3)36秒
3区油布郁人(1年)27分02秒区間新★(3→2)23秒
4区千葉健太(2年)41分10秒区間3位(2→3)39秒
5区後藤田健介(2年)35分03秒区間7位(3→3)1分55秒
6区窪田忍(1年)36分03秒区間賞☆(3→3)1分50秒
7区飯田明徳(4年)35分09秒区間賞☆(3→2)1分22秒
8区井上翔太(3年)59分22秒区間5位(2→2)2分20秒
若手主体ということで、距離を不安視する声もありながら、出雲から一つ順位あげた駒澤大学。レースの模様を振り返る。
1区撹上が前回から修正!流れを作った
出雲では後半の区間で順位をあげて総合3位、つまり序盤に課題があり優勝争いに絡めてはいなかった。今回も優勝争いに絡んだかと言われるとそうではない。ただ、全体的に走っている順位は出雲よりも上がったのはしっかりと出雲から修正し、成長したと言えよう。
まずは撹上が出雲よりも上の位置で中継した事で流れを作りやすかったというのがポイントですかね。出雲ではここが今ひとつだったのが順位が上がって来るのが遅れた一つの要因でしたが、今回は区間5位、終盤もきっちり粘って役目を果たしたと言えるのでは。これで初の主要区間となった上野に、出雲ではもう少しだった油布が非常に走りやすくなったでしょう。
その上野も序盤は自分のペースで走って後半ぐっと抜け出す堅実なレース。鎧坂の激しい追い上げも僅かに交わしました。とりあえず主要区間の目処は一応立ったというところか。そして3区スーパールーキー油布が1km2分37秒で突っ込んでペースが心配されたが、そのまま押し切って何と全日本最古の区間記録・マヤカの記録を上回る記録で走り抜いてしまった。いや、出雲見て大丈夫かなと思ってオーダーでは外して予想してましたが、さすがのスピードを見せ付けてきましたね。序盤が不安というのは今回は出ずに、それどころかこの時点で2強の間に割って入っていた。
優勝争いは絡めなかったのが惜しかった。しかし区間賞3つで強さもチラリ
ただ惜しかったのが4区5区がトップから引き離されたため、2区以降総合3位以内に入りながら優勝争いに絡めなかったのが今回残念だったことか。4区千葉は出雲よりも大きく成績アップし、一応リベンジは果たしものの、優勝争いという観点から見ると、後ろから来た同級生の佐々木に付いていけず力の差を見せ付けられた感じ。そして5区の後藤田が、単独走で難しかった面はあるが大きく引き離された。面子的に区間3位あたりは取りたかったが、優勝争いからは事実上脱落してしまった。 強さや安定面からまだ各個人全体として後もう少しか。若いという所がこのあたりでちょっと出てしまったか。
それでも崩れないのはさすが。窪田が何と駒大10年連続となる6区区間賞。個人的にはこれが一番びっくりしました。あれは前の早大東洋の争いが熾烈だったので、余計に。あれだけ淡々とマイペースだったのに!?と。トラック型でロード苦手という認識は改めた方がいいかもしれませんね(次は攻めてどうか、という段階に上がったかな)。そして7区でここでようやく上級生登場、飯田が区間賞。しかも前回の箱根とは見違えるような自信溢れる表情で走っていたのが、区間賞よりも印象的でした。箱根も復路なら計算立つか。また、井上も緊張したというが単独走でしっかり走りきり、がっちり2位をキープしました。こういう繋ぎや後半部分で結果を残すらしさは見せましたね。
久我の状態は!?オーダー争い熾烈 距離対応は果たして
さて、東洋や早大よりは確率は下がりますが、優勝の可能性というのは夏前の頃よりも出てきたという所ですかね。若手主体で2つとも優勝争いに絡んでないというところで下がってしまいますか。今回欠場した久我がどういう状態なのか、5区どうなるか、1年生の距離対応はなどもありますが、素質が高いメンバーが揃っているのは間違いないというところ。
撹上-上野-油布-後藤田-井上
千葉-窪田-高瀬-久我-飯田
とりあえず全日本1区2区3区がそのままでいいのかなあと。撹上は寒い時期強いんで個人的には大丈夫かなと。ただ、2区3区が全日本通り行くかどうかでしょうか。上野は順位は2つあげたがある意味抜いて当たり前の選手を抜いてるし、1年の大迫に抜かされていますので。油布は単純に距離対応ということで。5区は久我が安西と状況が似ていると言われてますが…まあ、ここの判断はその後の状況しだいという事で(故障なら4区久我で後藤田9区に回すかなあと思ってますが。)自分はずっと井上推しているのでこうしときます。
後は、全日本微妙だった千葉と後藤田がどうなるかかな。千葉は平地なのか山下りになるか、後藤田は使われるかどうかというところ。今回出場メンバーの他に高瀬や西澤らに高島平で好走したメンバーと替えは何人かいるのでね。10番手争いは結構激しいかなと。
まあ、現状優勝は東洋早大どちらにもミスが出たらという位置かな(今回もミスが出た東洋捕えましたしね)。ただ、2強に嫌な印象自体は与えていると思うので、思い通りの走りができれば充分に覇権を奪い返すことはできそうな戦力だ。
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