2011/02/01
早稲田大学-箱根駅伝フリーダムに論評-
さて、一気にやっていきたいと思います
往路2位復路1位
総合1位:早 稲 田 大 学(順位予想:往路2位☆復路2位総合1位☆ 区間予想:10区のみ)
順位予想は悔いのないように(個人的なシュミレーションではどうやっても2位が最高でした。でも1位になる気しかしなかった)しましたが、本当に優勝できてよかった。泣きましたよ~
ただ区間予想は故障者が出たり1区大迫になったりでぐちゃぐちゃでした(笑)
区間名前(学年)タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区大迫傑(1年)62分22秒区間賞☆(1)-54秒
2区平賀翔太(2年)67分50秒区間4位(1→1)-13秒
3区矢澤曜(3年)63分45秒区間6位(1→1)-1分09秒
4区前田悠貴(2年)55分06秒区間2位(1→1)-2分17秒
5区猪俣英希(4年)81分14秒区間9位(1→2)27秒
6区高野寛基(4年)58分55秒区間2位(2→1)-36秒
7区三田裕介(3年)64分01秒区間2位(1→1)-1分24秒
8区北爪貴志(4年)66分40秒区間3位(1→1)-57秒
9区八木勇樹(3年)70分03秒区間2位(1→1)-40秒
10区中島賢士(4年)69分55秒区間2位(1→1)-21秒
【MVP】高野寛基…東洋を逆転し、両校ファンともに驚かせる激走
【敢闘賞】4年生…主力欠場の穴を団結力で埋めた
【技能賞】大迫傑…1区1㎞で飛び出し大きな貯金を
【殊勲賞】三田裕介…安全圏に逃げ込んだ
大きかった1区大迫の貯金渡辺監督が戦前、一番迷ったのが1区を爆発力のある大迫選手にするか経験豊富な矢澤選手にするかだったらしい。最終的に大迫に最初から自分のペースで行けと1区を任せたが、これが大当たり。最初から押していくと日大の選手以外は判断に迷ったのか付いてこずに牽制。終盤は独走となり、優勝に向けて最大の壁であった東洋大に2分01秒の差を付けた。
やはりこれは大変大きかった。(6区を含んで)東洋が強いとみられた山までにどのくらいの貯金ができるか、そしてどのくらいのマイナスで留めるかが大事でしたが、山でのマイナスは結果的に2分18秒。1区でそのほとんどを貯金をしたことになる。大迫と同じく柱を並べた2区平賀3区矢澤が東洋の1年生ツインズ設楽兄弟相手にあまり大きくは差を広げられなかった事も考えると彼一人の貯金はかなり効いたことになる。
鬼門の6区、高野が気迫で逆転の区間に4区は全日本で区間2位ながら終盤の失速が気になった前田選手だったが、今回はきっちりイーブンペースを刻んでの区間2位。東洋宇野相手に少し上乗せする走りでチームに貢献。
5区猪俣選手は9区の予定だったが佐々木の故障で急遽登ることになった。さすがに柏原に逆転を許し区間9位。ただ、猪俣を上回った選手のほとんどは昨年山を経験していう選手。それを考えると粘走だ。それ以上に最後に東洋との差を詰めてのフィニッシュで、流れを途切れさせなかったのは大きかった。
そして6区高野の激走に繋がる。早大の6区は、加藤が少し前に区間賞を獲ったものの、基本的に苦手としている区間。相手の東洋は昨年も担当していた市川だったので果たしてどうなるのかと思われたが……結果は攻め続け58分台の快走。途中の転倒もものともせず気迫を前面に押し出しトップを奪い返した。市川が「あんなに強いとは思わなかった」とコメントを出していたが、応援側も同じ事を感じた人多かったのではないでしょうか?とにかくこれで完全に早大ペースに乗った。
7区序盤で勝負がついた8区以降は東洋の分厚い選手層が襲いかかってきたが、早大は逃げ切り優勝。故障者が出ていなかったら出場していなかったかもしれない8区北爪、10区中島が4年生らしく安定した走り、脚に不安を抱えていた9区八木も失速を最小限に食い止めて東洋の前を走り続けた。
前を走り続けたもう一つのポイントに7区の攻防もあったと思う。前半型の三田が、後半型の大津を序盤で視界に消える位置に持っていけた事が安全圏に逃げ込めた要因かと。大津は調子が上がらないという事での配置だったようですが、前が見えていたらもっと追い上げられていたと思いますので。ここ選手の実力差以外で駅伝独特のモノがあったような気がします。
まあ、とにかく全員で束になって東洋を封じ込めての3冠達成、本当におめでとうございます。
狙え!2年連続3冠
さて、余韻に浸りたい所ですが、もう次の戦いは始まっています。目指すのは2年連続3冠。
○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
猪俣英希5区9位、高野寛基6区2位、北爪貴志8区3位、中島賢士10区2位
○在校生出走メンバー
大迫傑1区1位、平賀翔太2区4位、矢澤曜3区6位、前田悠貴4区2位、三田裕介7区2位、八木勇樹9区2位
○補欠メンバー(+α)
佐々木寛文、志方文典、大串顕史、萩原涼、西城裕尭、市川宗一朗、(山本、臼田など)
○現時点で考えるオーダー
出雲:大迫-矢澤-八木-佐々木-志方-平賀
全日本:大迫-八木-矢澤-志方-山本-佐々木-前田-平賀
箱根:大迫-平賀-矢澤-山本-佐々木 大串-前田-志方-八木-三田
とりあえず出雲と全日本はほとんどメンバーが残っていますので、この2つはむしろ獲らないとといった感じかも?ただ箱根は今回は4年生がまとめていたのが大きかったし、一番の相手になりうる東洋・駒大は次年度の上級生が強力になってくる。今回のように故障者が出たりして勝てはしないでしょう。とにかく大迫、矢澤、平賀、八木など強力なメンツは残るので目指していってほしいです。
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