2011/02/22
日本体育大学-箱根駅伝フリーダムに評論-
往路10位復路10位
総合8位:日本体育大学
(順位予想:往路9位復路6位総合5位 区間予想:1区2区8区)
往路が苦戦するのは正直予想通りでした。ただ、ノロウイルスなどの影響で復路も中々浮上しきれませんでしたね(いい区間と悪い区間の差が激しかった)。区間予想は最初が4年生で来るということが当たりましたが、後の区間はちょっと難しかったです。
1区出口和也(4年)64分19秒区間4位(4)1分57秒
2区野口拓也(4年)68分59秒区間14位(4→14)3分06秒
3区服部翔大(1年)63分13秒区間2位(14→6)2分34秒
4区本田匠(1年)55分57秒区間6位(6→6)3分25秒
5区高田翔二(2年)83分51秒区間18位(6→10)6分29秒(-9秒)
6区福士優太朗(2年)59分59秒区間4位(10→6)7分06秒(-1分20秒)
7区矢野圭吾(1年)66分09秒区間14位(6→9)9分14秒(-36秒)
8区筱嵜昌道(4年)66分34秒区間2位(9→7)9分08秒(-1分25秒)
9区谷野琢弥(4年)72分55秒区間18位(7→12)12分00秒(38秒)
10区谷永雄一(2年)71分23秒区間8位(12→8)13分28秒(-7秒)
【優秀選手】筱嵜昌道…4年生が苦しむ中、安定した走り
【敢闘賞】服部翔大…怪我で5区回避もさすがの走り
【技能賞】福士優太朗…急遽の6区ながら59分代
【殊勲賞】谷永雄一…冷静な走りでシード権内へ
苦しみながらも3区服部が何とか形に
大変苦しいチーム状況だった。元々、野口、服部、谷野選手が故障明けで、6区候補だった松田、安藤選手も状態が思わしくなかった。その上にノロウイルスが出口選手など主力5名に襲い掛かったのだ(原因は分からないが早川選手が欠場)。悩んだ末、1区2区を4年生の主力に走らせ、服部を平地に回し、5区を補欠の選手にするという判断を下した。
結果、往路は何とか形になった。最も序盤は苦戦。1区出口選手が、望んでいたというスローペースでしっかり3位集団の2番目でタスキリレーをしたが、2区野口選手は思い通りの走りはできず、68分代は出したものの大きく順位を下げてしまった。
それでも3区に回った服部選手がさすがの器の大きさを感じさせる走りをみせる。特に中盤は山梨学院の選手をうまくペースメイクに使ったような感じで順位を上げていき、8人抜きで6位に浮上。昨年の当時3年の野口選手のしたことを1年生でやってぬきました。4区本田選手が順位をキープするなど1年生が頑張りました。オーダーが変わった影響で5区高田選手の順位ダウンは仕方ない、彼なりに下りでまとめて大きな穴にはしなかっただけでも良かっただろう。
凸凹ながらも…攻めれる区間は攻めた
まだ、駒は残っていたがいきなり難題に。2人準備して2人とも状態が良くなかった6区。それを前日に監の"ひらめき"で走ることになった福士選手が59分代の快走。ぶっつけながらスピードのあるところを見せてくれた。順位も6位に浮上しシードラインとの差も拡大した。
7区1年生の矢野選手がやや苦しい走りだったが、8区に入った筱嵜選手が4人入った4年生の中で一番の走りをみせた。前回も8区で区間一桁で走ったが、それからの1年間の成長をしっかり見せ区間2位で中継した。
ただ、これで一筋縄ではいかないのが日体大の状況。疲労骨折明け(ノロ明けでもあった??)の谷野選手がじりじり後退して気が付くと12位にまで順位を落とした。関係者は冷や汗をかいただろう。失敗できない中、アンカーの谷永選手が山梨学院の選手をペースメーカーにしてじっくり追い上げ、ラスト争いもガッツリ決めて8位で、どうにしかシード権だけは確保した。
毎年調整に課題残る
これだけアクシデントが出てシード確保したのは底力を発揮したともいえる。ただ、どうも調整に課題が残るチーム。ノロウイルスが蔓延したのは数年前にもあった(この時は総合4位で影響なかったが)し、出雲3位全日本2位の流れでシード権を落としたこともあった。昨年も失速する区間が出たりと…。特に今年は4年生が多いチームで上位を賑わせる可能性があっただけに、調整不足は残念だった。勿論100%無くすことはできないですが、若干多い感じがするのでそこを克服したい所だろう。
○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
出口和也1区4位、野口拓也2区14位、筱嵜昌道8区2位、谷野琢弥9区18位
○在校生出走メンバー
服部翔大1区2位、本田匠4区6位、高田翔二5区18位、福士優太朗6区4位、矢野圭吾7区14位、谷永雄一10
区8位
○補欠メンバー(+α)
早川智浩、岩間一輝、佐久間大知、安藤海渡
○現時点で考えるオーダー
出雲:福士-本田-服部-谷永-矢野-早川
箱根:本田-服部-福士-矢野-高田 安藤-岩間-佐久間-早川-谷永
まあ、28分代半ばの2人が抜けるのはそれなりの穴ではあるかな。ただ、今回の駅伝シーズンは現2年1年が結構台頭してきていた。彼らが主要区間を担えるまで成長できるか。また、在校生で1万30分切りが実に17人もいる。そこから伸びてくる選手が何人も出てくれば、戦える体制は整えることができるだろう。
コメント