2011/02/28
東海大学-箱根駅伝フリーダムに評論-
往路3位復路8位
総合4位:東海大学
(順位予想:往路4位復路15位総合6位 区間予想:1区2区3区4区5区6区8区)
いいオーダー組めたなと思ってそこそこ上位に予想したつもりだったのですが、それよりも上回りましたね。村澤の作った流れが想像以上に大きかったです。区間予想は2区5区がほぼ分かっていたことや区間経験者が多かったので当てやすかった。金子選手10区にこだわり過ぎたのだけ反省
1区刀祢健太郎(3年)64分53秒区間20位(20)2分31秒
2区村澤明伸(2年)66分52秒区間賞☆(20→3)1分33秒
3区元村大地(1年)63分21秒区間3位(3→2)1分09秒
4区平山竜成(4年)56分14秒区間10位(2→2)2分17秒
5区早川翼(2年)80分27秒区間5位(2→3)1分57秒
6区河野晴友(4年)60分17秒区間7位(3→4)2分52秒
7区永田慎介(4年)66分45秒区間17位(4→4)5分36秒
8区赤染健(4年)67分26秒区間12位(4→4)6分22秒
9区金子太郎(4年)71分26秒区間12位(4→4)7分45秒
10区藤井勘太(4年)70分31秒区間4位(4→4)8分21秒
【優秀選手】村澤明伸…早い!強い!でMVP受賞
【敢闘賞】藤井勘太…最初で最後の学生駅伝で力走
【殊勲賞】元村大地…完全に後ろの争いから抜け出した
【技能賞】河野晴友…4年連続山担当
村澤、日本人史上3人目の66分代!
2区村澤、5区早川に2本柱をどんと据え、予選会からのジャンプアップを狙った東海大。その昨年ががっちり噛み合った。
1区好調が伝えられた刀祢選手がまさかの区間最下位だったが、逆に村澤選手の闘争心に火をつけたか。公言通り5㎞14分10秒のハイペースで推していき、一気に4位に浮上。更に中盤には留学生の選手も振り切り、17人抜きで3位に浮上。(本人曰く、最後はかなり落ちたということですが)最後まで走り抜き、タイムはなんとあの渡辺康幸や三代直樹選手とほとんど変わらない66分代。追い風という気象条件に恵まれたものの高いポテンシャルをみせた。今後、記録を更新するのも夢物語ではなくなったと感じる。
そして、その勢いはチームにも多大な影響をもたらした。3区1年生元村選手が快走。箱根予選と全日本はやや壁に当たっていたが、今回はそれを乗り越えて区間3位の走りだった。4区はこの区間3回目の平山選手が粘り、5区早川選手が序盤から早い入りで往路を獲りに行った。さすがに東洋・柏原には交わされたものの、2本柱で当初の目標は果たしたと言えよう。
復路は苦しんだ4年生世代で
若い力で順位を押し上げた往路とは一転して、復路は全員4年生というオーダー。この世代は割とスカウトに成功したのだが、苦しんだ選手が多かった。それが最後に勢ぞろいした。
6区河野選手は今でも残る高校駅伝1区1年生記録保持者。大学では区間最下位を経験するなど中々思うような成績を残すことができなかった。だが、4年連続山となった今回が最高成績、特に残り3㎞は2番目のタイムで駆け抜けた。また、7区永田選手も一時かなり荒れていた時期から走れる状態にまで戻しての力走だった。
その後、8区赤染選手が昨年ほどの成績ではなかったが終盤粘って順位キープ、9区10区には2年連続主将の金子選手と10区は学生駅伝初出場の藤井選手。それぞれ終盤で並走していた明大を突き放して、復活の4位のゴールテープを切った。
監督に佐久長聖高を指導された両角氏
3年ぶりにシード権を獲得した東海大に大きなニュースが。今大会、村澤選手を始め、多くの佐久長聖高校出身の選手が活躍をしましたが、その佐久長聖高校で指導されていた両角氏が、なんと来年度から東海大の監督に就任することが決定。大変話題となっている。
○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
平山竜成4区10位、河野晴友6区7位、永田慎介7区17位、赤染健8区12位、金
子太郎9区12位、藤井勘太10区4位
○在校生出走メンバー
刀祢健太郎1区20位、村澤明伸2区1位、元村大地1区3位、早川翼5区5位、
○補欠メンバー(+α)
小松紀裕、野中徳久、小泉稜、上原将平、海老原匠(田中、松谷、中川など)
○現時点で考えるオーダー
出雲:元村-刀祢-早川-田中-中川-村澤
全日本:元村-早川-中川-刀祢-田中-小松-野中-村澤
箱根:元村-村澤-刀祢-中川-早川 小泉-野中-上原-田中-小松
村澤・早川の2本柱に関しては、そのまま更なる飛躍をしてくれると思っています。個人的に注目なのはそれ以外のメンバー(特に今回の補欠メンバー)を両角監督がどのように育ててくるか。高校とは揃える人数も違うし、走らせる距離も変わってきます。そこをどう対応して選手を育ててくるのか、1年間気になるところです。
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