2011/03/03
上武大学-箱根駅伝フリーダムに評論-
ラスト3校!
往路20位復路18位
総合19位:上 武 大 学
(順位予想:往路15位復路19位総合19位☆ 区間予想:2区)
2本柱の長谷川2区適性に疑問、坂口も調子に疑問ということで順位を下げ気味で予想しましたが、やっぱり今回は厳しかったです。区間予想は坂口の回復具合がよく分からなかった事と、5区を(8区経験のある)原選手にこだわり過ぎてしまって全然当たりませんでした。
1区氏原健介(2年)64分30秒区間13位(13)2分08秒
2区長谷川裕介(4年)69分52秒区間16位(13→16)4分10秒
3区石川拓馬(2年)65分36秒区間17位(16→18)6分01秒
4区坂口竜成(3年)58分36秒区間20位(18→20)9分31秒
5区園田隼(3年)83分02秒区間14位(20→20)11分46秒
6区合田佳功(3年)61分34秒区間16位(20→20)13分58秒
7区伊藤彰(4年)66分49秒区間18位(20→19)16分46秒
8区船越敬太(4年)69分18秒区間19位(19→19)19分24秒
9区原茂明(4年)72分15秒区間17位(20→19)21分36秒
10区地下翔太(4年)73分39秒区間17位(19→19)25分20秒
【敢闘賞】原茂明…懸命の走りで繰り上げ阻止
【感動賞】地下翔太…花田監督の言葉
2本柱機能せず
スピード型のエース・長谷川、スタミナ型のエース・坂口がいる上武大だったが、坂口選手が故障明け。実質長谷川選手頼みとなったが、うまくいかなかった。
1区の氏原選手がまずまずの位置で襷リレー、だが長谷川選手は最初から自分の感覚と実際のタイムにズレがあった模様で集団に乗れず後退。そういう状況もあってか5㎞過ぎに脚のマメが潰れるアクシデントも発生、(箱根では)最後まで自分の走りができなかった。
この時点で総合16位。稼げる選手が少なかった上武大にはここから追い上げる力はなかった。3区石川選手がジリジリ順位を落とすと4区の最短区間に回った坂口選手が脚のアクシデントもあり、最下位に転落。5区園田選手は中盤まで奮闘したが前の背中は遠く、往路は最下位で終えることとなった。
繰り上げは阻止
2年連続一斉スタートとなった復路。6区合田が復路で一番いい区間順位でスタートしたが、一緒に走り出した相手が力のある選抜の選手だったこともあり、完全に一人旅に。7区伊藤選手、8区船越選手が彼らなりに走るも前を捕えることはできない。
それどころか、8区終了時、見た目のタイム差が17分半ばで繰り上げスタートがちらつく位置。9区原選手もじわじわ開き、20㎞手前にはリミットまで残り僅か。ただ、残り3㎞をトップの選手と10秒差前後に抑えてギリギリで間に合った。厳しい状況ながらも上級生が踏ん張って繰り上げは阻止、アンカーの地下選手も精一杯の走りで大手町に帰ってきた。
高速化に付いてこれるか
ちょっと壁に当たっている感じがしますかね。箱根予選会で3分03秒~05秒の一定のペースで走ることはできるけど、それ以上が求められる箱根本選では付いていけていないという感じがします。花田監督がこれからどうするか。
それから群馬という土地柄もあるでしょうか、箱根に出場していますがスカウトも中々…。今回、地下選手がレース後、深々と箱根路に頭を下げていましたが、ああいうので心を打たれた高校生が一人でも多く来てくれるといいですね。
○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
長谷川裕介2区16位、伊藤彰7区18位、船越敬太8区19位、原茂明9区17位、地下翔太10区17位
○在校生出走メンバー
氏原健介1区13位、石川拓馬3区17位、坂口竜成4区20位、園田隼5区14位、合田佳功6区16位
○補欠メンバー(+α)
渡辺力将、銀山耕一郎、山岸宏貴、湯田和樹(平迫など)
とりあえず、エースの坂口選手がしっかりを脚を直してくれなければ、チームとしてまとまらないのでそれが先決でしょうか。箱根予選に関しては長谷川選手が作る貯金はやっぱり大きかった。集団走が得意なチームだが、総合力をしっかりあげていかないと不覚を取ることもある。氏原、園田らが主軸として成長してくれることを望む。
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