2011/05/23
関東インカレ-大学別結果1-
では、関東インカレの各チームの成績をのんびり振り返っていきましょう。長距離の獲得得点が高い順に並び替えてあります。
また、箱根予選があるチームはIPを入れておきます(ただ、算出方法を完全に理解できていない可能性がありますので参考程度に)
1位早稲田大学 40点(昨年25点)
1500
決勝
1位八木勇樹(4年)3分53秒14 +8点
2位岡崎達郎(4年)3分53秒21 +7点
5位大迫傑(2年)3分53秒57 +4点
1組1位岡崎達郎(4年)4分01秒83☆
2組2位八木勇樹(4年)3分53秒57☆
3組2位大迫傑(2年)3分47秒56☆
1万
5位矢澤曜(4年)28分58秒83 +4点
16位志方文典(2年)30分01秒19
17位山本修平(1年)30分01秒37
3障
決勝
11位工藤皓平(2年)9分14秒43
1組2位工藤皓平(2年)9分08秒03☆
2組9位田澤範樹(3年)9分15秒99
ハーフ
4位市川宗一朗(3年)65分39秒 +5点
7位平賀翔太(3年)66分21秒 +2点
13位前田悠貴(3年)67分46秒
5千
3位大迫傑(2年)13分50秒32 +6点
5位矢澤曜(4年)13分58秒39 +4点
19位八木勇樹(4年)14分28秒60
5千で先頭集団に取りつく大迫(7)、矢澤(30)選手
1500にも出場した大迫選手
長距離の話題の前に、まずは総合優勝おめでとうございます!驚くことに優勝は戦後初、70年ぶりのことだとか。長距離の八木選手が競走部全体の主将ですが、チームをまとめたということなんでしょう。
その長距離は八木選手の1500優勝を皮切りに次々に得点を重ねて、40点。長距離の獲得でもトップ(中距離専門の岡崎選手を抜いてもトップですね)。今回は箱根王者の貫録を見せつけた感じです。細かく見ると、主力の矢澤・大迫がダブル入賞したのが目立ちますね。大迫選手はどちらも優勝争いに加わった中での成績で価値あります。それとびっくりしたのがハーフで4位に入った市川選手。今年の早大は層が薄いのが難点でしたが、こういう選手が出てくるとチームの刺激になると思います。
逆に戦前の予想よりやや下回る結果となった1万志方・山本、ハーフ平賀・前田選手(故障明けの選手もいましたが)。力はあるはずなので、GGNやホクレンでしっかりトラックで結果を出してほしいと思う。
2位東海大学 28点(前回20点)
1500
1組7位山内琢矢(1年)4分05秒34
3組8位木村隼人(4年)3分55秒28
1万
1位早川翼(3年)28分41秒26★ +8点
10位元村大地(2年)29分25秒25★
15位刀祢健太郎(4年)30分00秒15
3障
決勝
7位岡島秀平(4年)8分59秒27 +2点
1組11位山本大輔(2年)9分23秒42
2組1位岡島秀平(4年)9分00秒19☆
ハーフ
3位元村大地(2年)65分36秒 +6点
5位刀祢健太郎(4年)66分16秒 +4点
25位小松紀裕(4年)69分29秒
5千
2位村澤明伸(3年)13分49秒91 +7点
8位早川翼(3年)14分03秒66 +1点
29位野中久徳(3年)14分59秒63
5千で試合の主導権を握る村澤選手
応援に力が入る東海レンジャー
そして2番目に多く得点を獲得したのは今回は東海大学。まずは2本柱は入賞は当たり前、何位に入るかという感じで見てましたが、早川選手が1万優勝というサプライズ。追いかけている村澤選手はインカレのタイトルはまだ無かったので、これは嬉しい出来事でしょう。その村澤選手は5千で主導権を握るレースをした上での2位と相変わらず高い安定感ですね。日本選手権でも行けるとところまでいってほしいです。
また、その柱以外でも得点がありました。ハーフで2年生の元村選手が積極的な走りで3位と表彰台に、刀祢選手はクレバーな走りで5位に入りました。柱の脇を固める選手がこうやって結果を残すのはかつての東海大と違う所ですね。後は小松、野中といった選手がどれだけ伸びるかでしょうかね。
3位日本大学 23点(昨年15点)
1500
1組5位小島秀斗(1年)4分03秒78
2組7位渡部良太(1年)3分55秒41
1万
2位ガンドゥ=ベンジャミン(3年)28分49秒40 +7点
4位田村優宝(2年)28分58秒50 +5点
3障
8位吉田貴大(3年)9分04秒18 +1点
1組9位入澤啓介(1年)9分19秒18
2組3位吉田貴大(3年)9分02秒32☆
ハーフ
1位田村優宝(2年)65分11秒 +8点
21位加賀田剛輝(2年)69分00秒
23位堂本尚寛(4年)69分15秒
5千
7位ガンドゥ=ベンジャミン(3年)14分03秒57 +2点
9位佐藤佑輔(3年)14分04秒00
25位小島秀斗(1年)14分38秒14
IP:3分40秒
躍進したチームと言えば日本大学。エースのベンジャミン選手は1万で優勝できなかったのが誤算と言えば誤算だが、基本的には昨年と同じくらいの活躍。このベンジャミン選手以外で得点を重ねたのが評価すべき点。特にハーフで優勝するなどベンジャミン選手より多く得点を獲った田村選手の成長が目を見張る。箱根で人生最大であろう屈辱を味わってからどんどん力を伸ばしていて、日本人エースといっていいだろう。また、昨年夏以降怪我だった佐藤選手が5千で入賞こそならなかったものの9位で各チームのエースと渡り合ったのも明るい材料。
他にも吉田選手がラスト猛烈なスパートで1点をもぎ取ったり、小島選手が大学のレベルをしっかり体感した。ハーフの加賀田選手もこれまでの実績からすると健闘、チーム力もじわじわ向上しているように見えます。まだまだ層は薄いですが、この調子でいきたい。また、怪我と言われていた堂本選手が結果はともかく試合に出ました。秋までにじっくり回復していきたいところだ。
4位山梨学院大学 20点(昨年18点)
1500
1組10位北園大祐(3年)4分08秒28
1万
8位松枝翔(4年)29分09秒98★ +1点
9位オンディバ=コスマス(4年)29分23秒77
3障
4位伏島祐介(3年)8分56秒92 +5点
5位山領駿(4年)8分57秒99 +4点
1組5位伏島祐介(3年)9分10秒59☆
1組13位永井良祐(2年)9分35秒26
2組4位山領駿(4年)9分04秒01☆
ハーフ
2位松枝翔(4年)65分36秒 +7点
6位オンディバ=コスマス(4年)66分17秒 +3点
35位牧野俊紀(3年)71分02秒
IP:2分40秒
今回の山梨学院は何と言っても松枝選手の躍進が目立ちましたね。まず1万。スピードタイプというわけではないので、1万での入賞というのはあまり考えていなかったが条件が悪い中持ち前の粘りでじわじわ浮上し入賞を果たした。そして1万では中盤から先頭集団で勝負した上での2位。もしかすると高瀬選手以上になるのではと感じさせる走りだった。他にも松本葵以来いい感じの3障は今回も得点を獲得。伏島選手は2年連続入賞で急成長中の山領選手の入賞は嬉しい誤算だった。
ただ、気になるのはやっぱりコスマス選手の状態。2年連続優勝していたハーフだったが今年は6位と惨敗。前半飛ばして終盤での失速が目立つ。全日本予選で当然主力としての活躍をしなければならないのだが、負けられない試合なのでレースプランを見直す必要があるかもしれない。
5位東洋大学 17点(昨年27点)
1500
決勝
6位川上遼平(4年)3分53秒60 +3点
11位宇野博之(4年)3分57秒54
1組12位今井憲久(1年)4分09秒59
2組3位川上遼平(4年)3分53秒77☆
3組5位宇野博之(4年)3分47秒83☆
1万
3位柏原竜二(4年)28分56秒37 +6点
6位設楽啓太(2年)29分04秒61 +3点
7位設楽悠太(2年29分08秒39★ +2点
3障
1組12位西澤由浩(4年)9分29秒05
ハーフ
10位山本憲二(4年)67分28秒
18位設楽悠太(2年)68分24秒
20位市川孝徳(3年)68分50秒
5千
6位設楽啓太(2年)13分59秒16 +3点
10位川上遼平(4年)14分08秒04
11位宇野博之(4年)14分08秒27
1500に出場した川上選手
昨年長距離で一番多くの得点を獲得した東洋大がまさかの5番目。1万でトリプル入賞を果たして相変わらず強いなと思っていたが、ハーフで加点できなかったのが痛かったでしょうか。
成長した姿を見せてくれたなと思ったのは設楽啓太。昨年も5千1万に出場しながら入賞には手が届かなかった。それが今年はダブル入賞。箱根の成績からその予感はあったが、評価していい点。これからへエースとしての役割を果たせるかどうかという上のレベルで見ることになりそうだ。また川上、宇野といったスピードランナーもまずまずの成績。入賞は1500の川上6位のみだったが、一応高いレベルは維持しているといっていいでしょう。
残念だったのはやっぱりハーフ。山本選手は安定していたが入賞争いには加われず。設楽悠、市川選手は前半は上位にいたが垂れてしまった。得意と思われた種目でのこの成績は悔しいですね。まあ、設楽悠選手は1万では入賞してました。手応えと課題両方ありと収穫はあったので今後に繋げてほしいところだ。
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