テグ世界陸上の選考会を兼ねた今年の日本選手権!それぞれドラマがありましたね。
1万
1位佐藤悠基(日清食品)28分10秒87(世陸に大きく前進)
2位村澤明伸(東海3年)28分15秒63
3位宇賀地強(コニカミノルタ)28分20秒40
4位高林祐介(トヨタ自動車)28分24秒59
5位岡本直己(中国電力)28分25秒24
6位宮脇千博(トヨタ自動車)28分27秒90
7位深津卓也(旭化成)28分30秒70
8位尾田賢典(トヨタ自動車)28分32秒68
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11位村山謙太(駒大1年)28分49秒07
24位柏原竜二(東洋4年)29分25秒43
戦前の予想通り、今季いいパフォーマンスを見せていた佐藤悠基、村澤明伸、宇賀地強の三つ巴となった男子1 万。残り300mで脚を貯めていた佐藤選手が爆発的なスパートを決め、見事優勝!勝てそうで勝てなかった日本選手権をついに制覇しました!宇賀地選手や村澤選手が結構なペースで引っ張ってましたが、余裕で付いているような感じに見えました。これで中学→高校→大学→実業団とずっとその時トップになったわけですが、こういう例って過去にあったでしょうか??たいてい伸び悩むものだと思いますが、ずっとトップであり続けるのは凄い!世界選手権即内定というわけではないですが、B標準を持っていて優勝というわけですから、世界の舞台に立つ可能性がぐっと高まりました。吉報を待ちたいですね。
また、村澤選手が2位!箱根や都道府県対抗で区間賞を獲得したのがどこまで通用するのか見ものでしたが、既に日本トップレベルの実力を所有していることを証明してくれました。途中仕掛けたりして体力を消耗してラスト離されましたが、あれはB標準記録(28分00秒00)を切らないと優勝しても世界陸上にいけなかったためで仕方がないですね。まあ、来年のオリンピックの標準記録は切ってます。この調子で来年の夏までA標準(27分45秒00)を切るタイムを出してくれればなと思ってます。
その他、よく見ると宇賀地・高林・深津のあの駒大トリオが全員入賞を果たしました。順調に育っているようで嬉しいです。特に宇賀地、高林選手は高レベルですね。タイトルもそろそろ取りたい所でしょうか。村澤以外の学生では駒澤の1年生村山選手が28分台で11位に食い込みました。関東インカレは序盤突っ込んで30分台でしたが、今回はイーブンペースで後ろからの追い上げでした。こういう走りならいつでも28分台を出す実力はあるんだなと思います。いずれにせよ、高いポテンシャルです。心配なのは柏原選手。5000m手前で先頭集団から遅れるとじりじり後退、下級生の頃見られた粘りが見られなくなってる。本人曰く「力んだ」との事ですが、本当にそれだけだったらいいのですが…。また、上がってきてほしいですね。
3障
1位武田毅(スズキ浜松AC)8分37秒14
2位梅枝裕吉(NTN)8分37秒69
3位篠藤淳(山陽特殊製鋼)8分41秒80
4位菊地昌寿(富士通)8分46秒06
5位加藤聡(トヨタ自動車)8分51秒26
6位牧良輔(大阪ガス)8分54秒43
7位菊地敦郎(NTN)9分13秒48
B標準記録を唯一持っていた松本選手が何と欠場…。優勝すればかなりの確率で世界陸上に選ばれていただけに残念。学生の山口選手も欠場(全日本予選の為でしょうかね)で7人で行われる事になりましたが、武田選手が優勝。それと終始引っ張っていた梅枝選手も好調だったのでしょうね。
1500
1位井野洋(富士通)3分48秒59
2位小西祐也(トヨタ九州)3分48秒92
3位今崎俊樹(立命3年)3分49秒18
4位小林史和(NTN)3分49秒28
5位田子康宏(中国電力)3分49秒41
6位高谷将弘(JR東日本)3分49秒50
7位岡崎達郎(早大4年)3分49秒64
8位村上康則(富士通)3分49秒89
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11位監物稔浩(環太4年)3分56秒77
スローペースからラストの争いとなった1500mは富士通の井野選手が優勝。順大の箱根優勝メンバーの1人ですが、本職はこちら。存分に力を発揮しましたね。学生では立命館の今崎選手が3位と大健闘。出雲&全日本でも活躍してくれることを祈ります。
5千
参考ビタン=カロキ(ヱスビー食品)13分15秒76
1位渡邊和也(四国電力)13分37秒41(世界陸上に大きく前進)
2位佐藤悠基(日清食品)13分38秒19
3位鎧坂哲哉(明大4年)13分39秒88
4位高林祐介(トヨタ自動車)13分40秒54
5位中尾勇生(トヨタ紡織)13分41秒99
6位大迫傑(早大2年)13分43秒15
7位石川卓哉(中国電力)13分44秒87
8位清水大輔(カネボウ)13分45秒09
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17位川上遼平(東洋4年)13分57秒71
18位油布郁人(駒大2年)13分58秒80
20位設楽啓太(東洋2年)14分00秒94
22位上野渉(駒大3年)14分07秒32
24位平賀翔太(早大3年)14分10秒30
25位菊地賢人(明大3年)14分16秒92
DSQ田中秀幸(順大4年)平賀のすぐ前くらいだった?
1万と同様、B標準を持っている渡邊選手と佐藤選手の本命同士の争いとなった5千。今季急激に伸びてきていた渡邊選手が勢いそのままに優勝!佐藤選手の2冠を阻止し、世界陸上に大きく前進しました。ラストの爆発力はさすがに1500m上がりですね。ラストスパートが強い事から、世界陸上の予選でもしかすると戦えるかもしれないと思い勝ってほしかったので良かったです。報徳学園時代は竹澤選手らの影に隠れていた存在でしたが、見事な成長ですね。2位の佐藤選手もいいレースでした。
それと学生の鎧坂、大迫選手の走りが光りました。カロキ選手がペースアップした時に2人とも積極果敢に付いていきました。いかにも若造!って感じで良かったですが、凄かったのはそこから。ラストの争いになるまで垂れることなく先頭集団でしっかり勝負できたという点は素晴らしかった。特に鎧坂選手はこの条件で自己ベストとほぼ変わらない走りで本当に強いと感じます。それと対照的に駒大の誇るスピードランナーである油布と上野選手が伸びなかった。関東インカレなど大舞台で結果が今一つなのが気になってましたが、今回鎧坂・大迫選手と直接対決した事で顕著になりましたね。2人とも得意距離なだけに結果を残したかったですが、他の選手を見てどう感じたでしょうか。
それにしても世界の壁は厚い。中盤、圧倒的なスピードで飛び出したカロキ選手でやっとA標準ギリギリのペース。これより1分早い世界記録はどんだけだと…。
その他
その他の種目で気になったものいくつかピックアップです
男子200m…A標準、B標準切りが沢山出ていてどうなるのかなと思ってましたが、最後は実力者の高平選手が貫録を見せつけて優勝。おそらく3人選ばれるでしょうから楽しみな種目。特に高平選手は前回決勝進出を期待されながら敗退していたので、リベンジが楽しみです。
男子ハンマー投げ…室伏選手が17連覇…すごいですね(ボギャブラリーの無さが悲しい(笑))。ただ、記録は80mを超えることが少なくなってきていてちょっと衰えは否めないのでしょうか?そろそろ次が育ってほしいのですが、難しいのでしょうか。
男子やり投げ…こちらも村上選手がやってくれましたね。安定して82m代を叩きだしてきます。連続メダルはちょっときついとは思いますが、ベスト8は充分あるような感じがします。それ以上にディーン元気選手が標準切るか注目していましたが、惜しくもあと30㎝届かず。ただ、まだアジア大会などがあるようなので、そこで何としてでも標準記録を突破してほしいと思います
女子100m&200m…福島選手がしっかり勝てるかどうか見てましたが、格が違いましたね。やっぱり一人だけフォームが綺麗です。ライバルの高橋選手が不調でしたが市川選手という新星が出てきましたが一蹴しました。スタートは世界レベルですので、少しでも生かしてほしいですね。ただ、福島選手はレース以上にインタビューが本編(笑) なんか舌足らずでボギャブラリーが少ないけど一生懸命答えている感じでかわいいw 世界選手権も一つでも多く勝ってインタビューをしてほしいです
女子5000m…感動的だったのがこのレース。福士選手が欠場を表明した時点で正直見どころないな~なんて思っていましたが、いやはや失礼しました。絹川選手がA標準記録を突破する激走!仙台育英高校時代に1万でA標準を突破して将来性を期待された選手。ところが中国での合宿中に変なウイルスをもらい、3年間まともに走れなかった。それがこの復活劇、正直一番盛り上がりましたよ!ラスト1㎞のあがりも凄かったし、ひょっとするといい線行ってくれるかもしれません。それからインタビューも気になった。なんか松野明美2世的なww これはこれでこっちも楽しみですね
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