いよいよ試練の夏合宿に各大学突入していきますね。秋になってどのような実りを生んでくれるか楽しみです。
さて、前半戦を総括するという意味で三大駅伝の出場が決まっているチームのオーダー予想をしてみたいと思います。あくまで現在のチーム状況を測る一環でガチ予想ではありません。なので主力でも前半戦不調or出場していない選手は負担の軽い区間にしたり外したりしています。
まずは3冠宣言をしている3校から。
オーダーだけでなく箱根制覇のポイントとなりそうと読む区間についても語ってみます。○早稲田大学
出雲:大迫-矢澤-八木-前田-志方-平賀
全日本:大迫-矢澤-八木-前田-志方-市川-山本-平賀
箱根:矢澤-大迫-平賀-山本-八木 大串-前田-佐々木-志方-市川
とにかく前半戦良かったのは大迫選手が大砲に成長しかかっていることですね。出雲、全日本とも、今年の箱根1区のように先行逃げ切りを狙うのも面白いかもしれません。箱根に関しては平賀選手が前半戦微妙だったので大迫選手を2区に回しました。
箱根制覇へのポイント:5区
今年箱根を制したのは1区で大稼ぎできたのが非常に大きかった。大迫選手が成長したとはいえ昨年の
ような貯金はちょっときつい。ということで他の区間でプラスしたいのだが、そうなると一番区間順位が低かった5区で上げたい。今の所八木選手を入れてます(一応4人くらい準備しているぽい)が、やっぱり東洋・柏原選手に近い能力があると言われている佐々木選手に何とか戻ってきてほしいと思っています
○東洋大学
出雲:宇野-設楽悠-柏原-市川-定方-設楽啓
全日本:川上-柏原-宇野-設楽悠-延藤-山本-佐久間-設楽啓
箱根:川上-設楽啓-宇野-市川-柏原 小池-田中-大津-設楽悠-山本
個人的に意外とうまくオーダーが固まらなかった。川上、田中、柏原選手あたりと主要区間を走るべき選手が前半戦もう一歩だったのでそう感じてしまったのだろうか。ただ、最近の結果では若手がいい感じで繋ぎで使ってみたいという選手は有り余っている。出雲・全日本あたりは設楽啓選手をアンカーにしてみましたが、そんなに違和感なく組める選手層ではありますね。
箱根制覇へのポイント:1区
ただ、東洋は箱根柏原選手で逆転するという勝ちパターンを封じられてしまったのをどうするかが課題なんですよね。心配なのが実は1区。もし、早大が大迫、駒大が油布選手を1区で使って先手を取ろうとした場合に対応できるのか、スピードでは現状ちょっと後れを取るかもしれないとね。ここをしっかりついていき、得意な5区以降に射程圏内に持っていきたい所ですね。
○駒澤大学
出雲:油布-上野-撹上-村山-久我-窪田
全日本:油布-撹上-上野-村山-久我-千葉-井上-窪田
箱根:油布-撹上-窪田-村山-井上 千葉-郡司-高瀬-上野-久我
1万28分台のランナーをズラリと並べる楽しみはありますね。出雲や全日本までは人選に大変迷いました。ロードや大舞台にやや疑問符な選手がいるので主要区間が課題ですが、基本的に油布・撹上・窪田(余裕があれば村山)選手あたりを出雲と全日本でテストしつつ優勝を狙っていきたい所。箱根は中村選手が回復すれば穴のないオーダーを組めるのではないかと思っています。
箱根制覇へのポイント:4区まで
とにかくメンバーは揃ってきたことなので、早大と東洋の勝ちパターンを封じたい。今年の箱根は早大の独走を許して、東洋にも4区までに負けていてその時点で実質優勝の可能性が無かった。なので前半から並べて早大に喰らいつき、東洋との差を開けたい。そうすれば6区に区間記録保持者の千葉選手がおり、更に復路終盤にも1万28分中盤の選手が控えていて優勝が現実味を帯びてくると思います。
○東海大学
出雲:元村-中川-早川-刀祢-石川-村澤
全日本:中川-村澤-刀祢-元村-石川-野中-山本-早川
箱根:中川-村澤-早川-刀祢-元村 小泉-山本-吉川-野中-小松
村澤、早川、元村の3本柱は楽しみですね。これに中川選手が1区任せられるようになったらオーダー場の幅もかなり広がりそうな感じがしています。箱根は早川選手を平地に降ろして、元村選手を5区にしてみました。元村選手の方が面白いと感じるのですがどうでしょうか。ただ、柱とそれ以外は現時点で差があり、復路はまだ厳しそう。夏に誰か伸びる選手が出るか。
○明治大学
出雲:有村-八木沢-鎧坂-前野-大六野-菊地
全日本:有村-鎧坂-八木沢-菊地-田中-大江-杉浦-細川勇
箱根:有村-鎧坂-菊地-八木沢-大江 山崎-北-田中-細川勇-杉浦
すごい記録出した鎧坂選手を是が非とも活かしたい明大。有力ルーキーの有村、八木沢選手は積極的に半前区間に起用していってほしいですね。ロードに関しては有村選手の方が期待かな。他、大六野や前野選手あたりも余裕があれば起用したい。後は北、大江選手が不調から脱してくれるともっと3強に迫れると思います。
○中央大学
出雲:棟方-新庄浩-新庄翔-代田-大須田-須河
全日本:棟方-新庄翔-服部-須河-西嶋-大須田-新庄浩-塩谷
箱根:棟方-新庄翔-須河-服部-相場 代田-大須田-新庄浩-西嶋-塩谷
全日本予選欠場した選手を外して組んでみたらどうなるかなと思ったんですが、これでも10人は揃っています。ので、選手層は厚くなってきたかと。野脇選手らが回復したら、西嶋・塩谷選手ら主力もうかうかしていられないでしょう。後は2区と山ですが、個人的に2区はもう思い切って新庄翔太選手を抜擢してもいいんじゃないかと思っています。
○拓殖大学
出雲:ダンカン-北澤-野本-兼実-堅谷-マイナ
箱根:兼実-マイナ-北澤-甲斐-野本 堅谷-奥谷-早川-那須-梅木
出雲は一応ベストオーダーで並べてみました。1区6区に留学生を置けば強力です。ただ、主力の不調が多いので箱根を見据えて若手を起用した方がいいかもしれませんが…。長いロードの育成に定評ある拓大ですが、野本選手以外で5区候補が出てこなければマイナ選手の脇を固める1区3区が不安な感じ。早めに故障者に戻ってほしいところだ。
○日本体育大学
出雲:本田-福士-服部-矢野-児玉-早川
全日本:本田-服部-福士-矢野-児玉-谷永-高柳-早川
箱根:本田-服部-福士-児玉-高田 岩間-矢野-高柳-早川-谷永
ここはオーダーがうまく固まらなかったですね。主力あと一歩という選手が多い印象。中心は本田、福士、服部、早川選手で彼らに主要区間を頑張ってもらいたい所。一番高いレベルで安定している本田選手が1区で勢いを付けてもらいたいかな。後はその時の調子次第でだいぶ変わって来るかなと思います。
○青山学院大学
出雲:出岐-大谷-横山-藤川-遠藤-福田
全日本:大谷-出岐-藤川-横山-松田-川村-遠藤-福田
箱根:大谷-出岐-横山-藤川-松田 鈴木-遠藤-井上-福田-川村
主力がいない中でも全日本予選1位通過するなど勢いがありますので、このメンツでも期待したいです。出岐選手が中心なのは勿論なのですが、大谷・横山選手に前半区間を担ってほしいですね。こうすればスタミナ型の福田選手を後ろの区間に回すことができますので、そうできるようにするのが箱根までの目標と勝手に思いました。勿論、主力の回復も待っています。
○國學院大學
出雲:荻野-宮澤-寺田-桑原-大下-中山
箱根:宮澤-荻野-寺田-大下-中山 小原-三部-青木-安曇-桑原
駒は粒ぞろいになってきましたね。持ちタイムの平均は低めですが、大舞台でそんなに崩れなくなりました。箱根のオーダーは寺田選手が5区希望のようですが、長い距離は中山選手の方が成績を残しているのでそちらを5区にしました。後は不調のエース荻野選手が回復してくれば、連続シードの可能性がぐっと上がってきそうだ。
○日本大学
全日本:田村-堂本-小島-佐藤-吉田-加賀田-津田-ベンジャミン
1万28分台4人で上位陣は優勝候補に近い日大。勿論1区2区4区8区に置きたい。他は差はあるが、まあギリギリ8人は駒が揃うでしょうか。チーム全体的に変わりかけている所なので夏が勝負ということになりそうだ。
○帝京大学
全日本:田中-蛭名-香川-難波-早川-小山-稲葉-渡邉
蛭名、田中、難波選手といった2年生を積極的に前半の主要区間に起用したいですね。伸び盛りの選手たちなので秋にどうなっているか楽しみ。箱根予選後ですが思い切って走ってほしい。
○城西大学
全日本:村山-橋本-平田-田村-山本-寺田-玉澤-吉元
箱根予選後の影響がどれくらいでるか分かりませんが、とりあえず村山選手は1区あたりに置いてみたい選手です。橋本、田村選手の4年生もエース区間でどのくらい走れるのか気になります。
○上武大学
全日本:佐藤-坂口-石川-園田-渡辺-倉田-山岸-氏原
ベストオーダーで組むとこんな感じでしょうか。結構バランスは取れていると思います。ただ、若手を起用すると公言があるので、そうなると松元、大西、小池選手などが起用されるかもしれない。
箱根予選通過確率
それと箱根予選の戦力分析を軽くやってみました。現時点ではこんな感じで見ています。
※あくまで通過確率で通過順位予想ではありませんまた、矢印で自分の中で春先に比べて評価が上がった下がったを示します。
【90%】日大↑、上武↑、城西
通過は大丈夫だろうと思っているのはこの3校。日大は柱がおり、昨年(7位通過)よりチーム状況が上向きなので通過順位はともかく落ちる可能性は非常に低いと思っています。上武は底上げができているのと予選会の戦い方は毎回上手いので。城西もまあ上位に入れる選手もおり総合力は高めと思います。
【80%】農大↓、帝京↑
続いてこの2校。農大は松原、木下の2本柱が不調と言う事でちょっと下げましたが、新戦力が出てきて層は厚いのでそれでも大丈夫だろうと。帝京は昨年15㎞以降失速しているのに一抹の不安はありますが、伸び率が高い選手は揃っていると思います。
【60%】神大、専大↑
神大と専大は全日本予選でチームがまとまっていましたし、単純走力では9番以内に来る可能性は割と高いと思います。ただ、2校ともIPが低いので6位以内入らないとちょっと嫌なのでは…。上5校はそこそこ強いと思うのでそう考えると6位以内は1枠。そこに入りたいけどどうか。
【50%】順大↑、大東、中学、山学↓
めちゃくちゃ悩んでいるのがこの4校。順大は結果を残し始めておりIPもある。長い距離での精神力だけが課題。大東は一定の総合力はありそう、負担かかるが市田兄弟次第かも。今年出場組で中学と山学がこの位置。中学は記録は出ているので後は実践での強さ、山学は故障者の回復or底上げかなと。ただ、中学も山学も20㎞の育成に定評はあるので、箱根出場校が昨年と変わらない可能性も…?
【35%】国士、法大↓、亜大↑
現時点ではもう一歩というのがこの3校。国士は主力が完璧であればいいけど、藤本の怪我の度合いが心配。20㎞の実績はないので走りこめればいいんですが…。法大はチーム安定感が課題ですかね。記録を残すときは残すのですが。亜大は総合力は少し上がった感じ、ですがボーダー上ではIPが一番少ない部類なのが気がかりですかね。ただ、ボーダー上での差は昨年より少なくなりそうな予感がしています
【5%】創価
【2%】松蔭、流通、麗澤
まあ、スピード的に常連校をたまに喰う創価が気象条件が良くなれば可能性ゼロではないか。それを松蔭、流通経済らが追うというような形だと思います。
とりあえずこんな感じです。また秋になったらどうなっているか楽しみです。
コメント