2011/09/10
2011日本インカレ5千結果
長距離の花形種目5千が行われました。
欠場者が多く出たのは残念ですが、最後までもつれる好レースでした。
5千結果
1位村山謙太(駒大1年)13分54秒00
2位ジョセフ=オンサリゴ(創学1年)13分54秒76
3位大迫傑(早大2年)13分55秒22
4位窪田忍(駒大2年)13分56秒62
5位田中秀幸(順大3年)14分02秒65
6位棟方雄己(中大4年)14分04秒30
7位佐藤佑輔(日大3年)14分04秒86
8位出岐雄大(青学3年)14分07秒47
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9位佐々木寛文(早大3年)14分13秒58
10位梶原有高(松蔭4年)14分15秒11
11位ジャクソン=クアライ(奈産4年)14分18秒63
12位早川翼(東海3年)14分20秒99
13位大谷遼太郎(青学3年)14分22秒13
14位菊地賢人(明大3年)14分24秒68
15位田中裕之(立命4年)14分25秒27
16位長坂公靖(愛工4年)14分26秒83
17位相葉直紀(広大3年)14分30秒53★
18位刀祢健太郎(東海4年)14分30秒53
19位新庄翔太(中大1年)14分45秒78
20位有村優樹(明大1年)14分52秒70
21位樋渡翔太(富士4年)14分53秒09★
22位藤井太雅(札学3年)15分13秒45
23位鈴木拳(新潟3年)15分15秒99
DNS矢澤曜(早大4年)
DNS西池和人(法大1年)
DNS久我和弥(駒大3年)
DNS鎧坂哲哉(明大4年)
DNSダンカン=モゼ(拓大2年)
DNSジョン=マイナ(拓大2年)
DNSガンドゥ=ベンジャミン(日大3年)
DNS市田孝(大東1年)
DNS村山紘太(城西1年)
DNS中西拓郎(福岡3年)
レース展開
最初の1周で70秒かかるスローな展開。600m地点で創学・オンサリゴが前に出てくる。1㎞は2分52秒、オンサリゴのすぐ後ろには明大・有村、青学・出岐、駒大・窪田あたり。他入れ代わり立ち代わり2番手が代わる。この地点で東海・刀祢が既に脱落している。2㎞は5分37秒、オンサリゴの他には早大・大迫、東海・早川、明大・菊池などが先頭付近にいる。
中盤になってオンサリゴ選手がペースアップで集団が縦長になってきた。ついていくのは大迫、窪田、駒大・村山。早大・佐々木も懸命に追う、その後ろに出岐、松蔭・梶原、日大・佐藤、青学・大谷らが集団。早川が脱落している。
4000mを11分17秒で通過。オンサリゴ、大迫、窪田、村山謙の4人が先頭集団。後ろは佐々木、佐藤、梶原、中大・棟方、順大・田中あたり。残り1周で村山謙がスパート、他3人の追撃を振り切り見事優勝を飾る。2位にオンサリゴ、3位大迫、4位窪田までが13分台でのゴールとなった。
★世代No.1ルーキー、駒大・村山謙がラスト合戦を制す
1㎞過ぎからオンサリゴ選手が2分45秒ペースで引っ張り、サバイバルな展開となった今回の5千。ラスト1周まで残った4人の叩き合いで最後抜け出したのは何と駒大のルーキー・村山選手。前半戦にあった関カレ2部では体調不良で失速し悔しい思いをしていたが、その後の日本選手権で28分台を出すなど並みのルーキーではなくぃところはみせていた。それにしても夏合宿を経てここまで成長するのは驚き。この種目の1年生の制覇というのは35年前の早大・瀬古氏まで遡らなければならないので本当に快挙である。駒大は上級生に非常に高レベルな素材が揃っているのですが、いきなりエース区間使ってもいんじゃないですか?出雲なら1区3区6区のどれか。抜擢しても走れる力しっかりついていると思います。久々出雲優勝への起爆剤となるかもしれません。
★前日1500m優勝の大迫は3位、4位に窪田で駒大ダブル入賞
2位3位には前日にもレース出場していた選手が入った。2位のオンサリゴ選手は1万で2位、3位の大迫選手は1500mを2本走って優勝した。この影響からか本来の爆発力は若干影をひそめたものの最低限の成績を残してくるのはさすがといったところです。続いて4位には駒大2人目の入賞者となる窪田選手が入った。前半の成績から駒大の選手は大舞台に弱いのでは?と言われていた中、一人高い安定感を出していた窪田。今回もラストまで先頭争いをしていたのでしっかり力を出したと言えよう。しかし、駒大がダブル入賞か。駒大はあまり日カレに合わせてこない印象だったのだが今回は来ましたね。これでユニバ出場した油布・撹上選手もいるので戦力が整ってきているとみる。
★チームの力になれるか、5位順大・田中、6位中大・棟方が続く。
続いては若干意外な選手が続いた。5位には順大・田中選手。昨年の関カレ5千で入賞していたが久々に爆発した。ずっと中盤の集団にいたが、最後は1500mのスピードを活かしたスパートで浮上したようだ。順大と言えば、今年は3年ぶりの箱根復帰がかかっている。田中選手も勿論戦力なのだが、スピードランナーが故に20㎞はやや鬼門となっていて過去2年は個人3ケタ順位。今年こそ力を出し切りたい所だろう。6位の棟方選手も時々大きな力を発揮してくる選手。昨年の駅伝は全日本以外は力を出し切れなかったが、今年は4年生として引っ張りたい所だろう。その後に続いた佐藤、出岐選手は距離が長くなるほど力を発揮するタイプなので、ロードシーズンが楽しみである。
★それぞれ頑張った地方の選手たち
惜しくも入賞ならなかった9位には佐々木選手が入った。前半戦は全然試合にも出れない状態だったが、どうにか復活してきたか?安定している梶原選手が10位、ちょっとピークずれたか早川選手が12位となった。その後には地方勢が頑張った。5千はさすがに厳しかったがそれぞれ戦いを見せた。特に愛工大・長坂選手は自己ベストとほぼ同じ、広大・相葉選手は自己ベスト15秒更新してきた。あまり条件がいいわけではないので立派。ただ、このレベルには新庄、有村選手あたり勝ってほしかった。まあ、まだ1年生でこれから活躍するチャンスもあるはず。駅伝でレギュラーの力はあるので、立て直したい所だ。
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