明日、23日24日25日に記録会が集中しており、各大学多くの選手がエントリーしています。
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箱根シード校は初戦の出雲に向け、予選会校は箱根予選への仕上がりを確かめるための大事な試合となります。その各チームのエントリー状況からの狙いや昨年との比較などを考察してみたいと思います。
○早稲田大学
早大は昨年同様一切エントリー無し。早大は秋は記録を狙うことはしない方針なので予想通りです(そもそも合宿が24日(土)まであるので日程的に無理)。志方選手など主力選手が一部合宿のメンバーに入っていない事で色々と噂が立っているようですが、ひとまず出雲一次エントリーまで静かにしていようと思います。
○東洋大学
25日の日体大5千に1.5軍~2軍のメンバーがエントリー。注目は1年時3障で活躍した小池選手と、久々の登場となる佐藤寛才選手。特に出雲で区間賞を獲得したこともある選手ですので復活してくれると非常に助かる存在です。出雲駅伝のエントリーメンバーは今回エントリーされていませんが、昨年通りなら10月1日に行われる埼玉実業団記録会に出場してくるはずです。こちらのエントリーも楽しみですね。
【追記】やはり埼玉実業団記録会にエントリーされました。5千最終組に出雲メンバーやエントリーに入っていない主力選手も入っています。1万にも何人かエントリーがありました
○駒澤大学
25日日体大5千に主力がほぼ全員出場していきます。駒大はこの大会をだいたい出雲選考会にしています。最終組に上野、久我、油布、井上、中村の6人がエントリー。これに撹上と日カレ出場した窪田、村山の9人で出雲出場争いでしょうかね(そういや久我選手だけ1万にもエントリーしていますね)。個人的注目は大器と言われている1年生中村選手。故障で出遅れましたが、いよいよデビュー戦。これも見どころの一つでしょう。また、チーム全体として5千10人13分台になるまであと1人。井上、岡本、郡司選手あたりが13分台出せるでしょうか。
○東海大学
久々に箱根予選会が無くなった事、そして両角監督はどうしてくるのかなと思いましたが、今回は出場しない方針の模様。個人的には合宿で走れていたという1年生の中川、石川、吉川に復活してきたという田中選手の走りを見たかったのですが、出雲・全日本までお預けということになりそうです。
【追記】10/1埼玉実業団記録会に大挙出場。3本柱の村澤、早川、元村は5千で残りのメンバーは1万に出場する模様です
○明治大学
明大はこの時期、5千で記録を狙って出場してくるのですが今年も大量にエントリーされました。さすがに鎧坂選手は出場しませんが、その脇を固めるであろう菊地、大江、有村、八木沢選手が最終組です。3強に迫れるか否かは彼らの成績にかかっていますので、その成績に期待したいところ。同じ最終組に大六野、文元選手がエントリーしていますが、状態が良いのでしょうか。また、他の組は練習量チーム1位という細川勇、前半戦伸びてきていた田中、杉浦選手あたりに注目です。
○中央大学
エースの棟方、主将の井口選手以外はほぼ全員エントリー。期待のルーキー新庄選手が最終組。それから西嶋、塩谷の主力や新庄兄、全日本予選で貢献した須河や代田や大須田、関カレハーフ出場の相場、復帰戦となる渥美選手もいます(最終組に1年生の平松選手がエントリーされてますが…5千15分台だし何かの間違え??)。層は厚くなっているので誰がどんなタイムを出すか期待です。また1万にエントリーされた1年生2人にも注目です。
○拓殖大学
記録会のエントリーなし。昨年も無しでしたが、箱根予選が無くなってもその方針は変わらないようです。出雲で主力の回復具合と地獄の夏合宿を経て伸びてきた選手の具合を見たい所です
○日本体育大学
日体大も毎年記録を狙ってきますが、早川選手以外の主力がほぼ全員エントリーしてきました。前半戦エースの働きをした本田選手に復調したか気になる服部選手が最終組。日本インカレ入賞で注目を集めた矢野選手は福士選手と共に最終組手前です。33組にエントリーされた高田、高柳、谷永、ダブル鈴木選手などの中堅選手の成績も注目。ここで良かった選手が出雲で入ってくることになるのでしょう。
○青山学院大学
この3つの記録会ではエントリーありませんが、青学HPの予定表に10月1日の世田谷記録会と記載されていますので、そちらで主力が多く出場してくると思います。そこで最終仕上がり具合を確認してくるでしょう。
○國學院大学
24日大東大ナイター1万でスタミナ型の4年生の選手、25日の日体大5千に主力と1年生が中心にエントリーしてきました。主力では中山選手だけがエントリーに入っていません。とりあえず、エースの荻野選手が不調から脱することができたのかどうかが一番の注目点でしょうね。やっぱり彼が走ってくれないと始まらないです。前田監督の中では出雲の構想は夏の時点で決まっているようですが、空想通りに結果が出てくれるか。寺田、宮澤らチームの中でのスピードがある選手が走ってくれると非常にオーダーが組みやすいでしょう。
以上シード校
以下予選会校
○城西大学
十日町長距離カーニバルにチーム10番手あたり以下の選手がエントリー。多分箱根予選エントリー14人目の選考会みたいな感じ、そして底上げの確認だと思います。一番の楽しみは5千13分台のルーキー松村選手。前半戦は同じく13分台ルーキーの村山選手に水を空けられた形となりましたが、夏合宿で調子をあげたのこと。元気よく走ってほしい。また、最後の箱根を狙う岡部、大黒、磯山、玉澤選手も安定して走れるかどうか注目。また、夏合宿に大量に選抜されていた1年生が記録を出してくれるとチームが盛り上がるはず。相乗効果を出したい所でしょう。
○山梨学院大学
日体大記録会に1.5軍の選手が若干名エントリー。主力で鳥羽選手の名前がありますが、6組と言う事でまだ回復途上でしょうか。後は14人目を決める感じに見えます。それにしても、主力の回復具合と全日本予選のメンバーの実力向上がよく分からないので、箱根予選の順位予想は頭を悩ませることになりそうだ。
○帝京大学
ほとんどエントリー無し。昨年は15番手あたりの選手が出場していたのですが今年はそれすらもありませんでした。合宿では若いメンバーが多く入っていたようですが、その成果を見るのは箱根予選の時になりそうだ。ここ数年の育成力を見せることができるか。
○東京農業大学
農大は箱根予選に出る時はよく十日町長距離カーニバルにエントリーします。松原木下両エースや脇を固める木村、佐藤、浅岡選手など多くの主力がエントリーされました。やはり全日本予選で不調だった両エースの状態が気になりますが、エントリー状況を見てみると松原選手は復調の可能性あり、木下選手がまだ途上という感じか。その他の選手は過去の例からして29分半ばくらいでずらっとまとめてくれればかなりの確率で箱根予選は上位通過できるかなと思います。
○神奈川大学
主力のエントリーは無し。まあ例年通りですね。あまり試合に出てくるチームではないですので。箱根予選は突出した選手がいませんので、いかにまとまるかになりそうですが…ここも読みづらいな。
○中央学院大学
全くエントリー無し。主力の塚本、渡邊選手の回復具合が見たかったのですが状況は分からないままということに。前半戦躍進が目立った1年生も気になります。往年のようなロードでの強さが戻っているかどうかですね。
○専修大学
日体大1万8組に大量エントリー。15人程でこれが箱根予選のメンバーにそのままなるのではないかという感じだ。主力では松尾直が6組となっている。ただ、専大は昨年エントリーだけで全員欠場したので今回の出場もどうなることやら…。出場するなら、星野・安島・住中選手あたりがひとまず上位で引っ張ってほしいところです。
○上武大学
大東大ナイターに若手エントリーのみ。ただ、例年通りなら伊勢崎記録会に主力が出てくるはず。雑誌見る限り全日本予選通過を皮切りにかなりチーム状態が上向いてきているっぽい。いつも29分後半あたりで主力がまとめてきているが、今年はどうなるでしょうか。
○日本大学
鈴木HCはどうされるのかなと思っていましたが、主力~20番手あたりの選手ずらりとエントリーしてきました。特に4大エースの田村、佐藤、堂本、ベンジャミン選手が最終組というのは楽しみすぎます。日大の課題は5番手以降の底上げですが、8組と6組にズラリと選手が並んでおり、その確認ができそうである。若手が順調に練習をこなしたそうだが、その成果をみせてほしいところだ。
○法政大学
例年、日体大1万に出場してくるのだが今年は出場無し。昨年、箱根予選よりも記録会の方が走れる選手が結構出てしまったためだろうか。全日本予選は調整がうまくいかなかった選手もおり惨敗したが、慎重に調整しているのかなと思います
○大東文化大学
当然と言えば当然だが大東大ナイターに多くエントリー。3組にエントリーされた市田兄弟、片川、田口、吉田の5人は稼いでほしいと思っている選手たちか。昨年は1万29分台が出ず、それがそのまま上位に入る選手が出ないという状況となってしまった。なのでそこそこのタイムを出す選手が何人か出てほしいところだろう。とりわけ、日本インカレ欠場した市田兄がどうか。現状では予選チーム1番手候補なので、ある程度の走りをみせてほしいところである。
○亜細亜大学
十日町と大東大ナイターどちらにもエントリーされているが、どうやら出場するのは大東大ナイターの模様。大沼、橋本、見形など一部が走らなくなるのが気になるが、現状の主力メンバーが一応エントリーされた形。昨年はほとんどの選手が1万30分半ばあたりだったのでそれ以上は出したい所だろう。
○順天堂大学
エントリーなし。まあいつものことです。スピード型のチームが故に的野、西郷、松村選手の1年生の距離対応が気になります。今年は個々結果を出す選手が出てきてチームが上向きになりつつあるところなので、何とかチャンスをつかみたい所だ。
○国士舘大学
主力のほとんどが大量エントリーされました。注目はやはり最終組にエントリーされた伊藤、藤本、浪岡選手。3選手とも全日本予選時には走れていなかった。この3人が箱根予選で走らない事には始まらないチームなので非常に興味がある。それから昨年は中堅どころが30分前後のタイムを出してきたのですが、予選当日には完全にピーキングアウト。今年は少し抑えさせたりもするのかな??
○その他のチーム
主要24チームの次に位置するチームの中では創価、流通経済、平成国際、関東学院、武蔵野学院が1万にエントリー。他、東京経済、慶応大、国際武道、立教大、駿河台などもそれぞれのレベルの組に配置された。
また、箱根予選標準記録10人揃えるまであと一歩の学習院、横浜国立、東京理科、東大大学院、防衛大学校、東京工業、成蹊大、上智大、一橋大、北里大などが5千に大挙出場。出場を狙っている。彼らの中での挑戦にも注目である。
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