最後は優勝候補と名高い
駒澤大学
出雲駅伝成績
総合2位2時間11分09秒
1区村山謙人(1年)23分54秒区間13位(13)1分06秒差
2区上野渉(3年)16分12秒区間2位(13→8)38秒差
3区撹上宏光(3年)23分38秒区間6位(8→7)1分02秒差
4区油布郁人(2年)18分46秒区間4位(7→5)1分09秒差
5区久我和弥(3年)19分09秒区間2位(5→3)1分16秒差
6区窪田忍(2年)29分30秒区間賞☆(3→2)26秒差
久々の優勝へ機運が整ったかに見えた駒澤大だったが、1位どころか今回も優勝争いに加わることができなかった。最初に躓いたのが1区。日カレ5千優勝の実績を引っさげ1区に登場した新人の村山選手が区間13位と失速してしまった。飛ばしていくダンカンと大迫選手をマークしたのは良かったがペースが速すぎた模様。日カレで大迫選手に留学生(この時はオンサリゴ選手)に勝ったが、あの2人は前日にもレースがあり本調子ではなかった状態だった。ちょっと過信があったか。まあ、エースになってほしい存在であるので、またいずれ対戦する機会にまた臆することなく挑んでほしいところだ。
もっとも、優勝を逃した一番の原因はここではなく3区だろう。2区上野選手が区間2位の力走で大きくタイム差を詰めたのだが、3区撹上選手がその差をまた戻してしまい、追い上げムードに水を差してしまいました。ユニバハーフ4位などで力を付けたと思ったのですが、自分一人で前を追うのはまだきつかったか。いずれにせよ、ここでトップとの差が開き、4区5区も順位はあげたものの、伸び悩んだ感じに見える。
ただ、最後の窪田選手の走りに救われましたね。襷をもらってから順調に走りぬき、早大を捉え、トップの東洋の背中が視界に入る位置にまで浮上した。正直、1分後ろの村澤選手を気にしていたのだが、区間賞獲得は恐れ入った。エース不在と言われていましたが、これはエースに成長したかもしれないですね。全日本でも大きな力になってくれることを期待したい。
エントリーメンバー紹介
4年
高瀬泰一(4年)29分29秒36★≪11箱根8区8位≫…コツコツ成長してきた選手。長い距離に強い
井上翔太(4年)29分38秒66≪11箱根5区6位、10全日本8区5位、10箱根8区3位≫≫…主将。ロードをイーブンペースで走るのが得意。9月の記録会でチーム10人目の5千13分台のランナーとなった
3年
撹上宏光(3年)28分03秒27★≪11出雲3区6位、11箱根2区10位、10全日本1区5位、10出雲1区8位≫…年々確実に力を付けてきている選手。暑さにやや弱いところがある
久我和弥(3年)28分32秒32★≪11出雲5区2位、11箱根4区8位、10出雲6区4位、10箱根4区8位≫…昨シーズンは少し故障していたが、夏合宿は絶好調だった模様
上野渉(3年)28分42秒89★≪11出雲2区2位、11箱根3区5位、10全日本2区5位、10出雲5区1位≫…高校駅伝1区区間賞の選手。出雲では区間新の走りでチームを大きく浮上させた
西澤利晃(3年)28分51秒05★≪09予選85位≫…ハーフに出場することが多かったが、先日の1万28分台を記録した
後藤田健介(3年)29分23秒00≪11箱根10区3位、10全日本5区7位、10箱根1区18位≫…前回の箱根アンカー。故障の影響で先日の高島平が今季初レース
千葉健太(3年)29分30秒45★≪11箱根6区1位、10全日本4区3位、10出雲3区10位≫…箱根駅伝6区区間記録保持者。関カレハーフで昨年は優勝、今年は2位と長い距離に強いタイプ
2年
油布郁人(2年)28分02秒46★≪11出雲4区4位、11箱根1区3位、10全日本3区1位、10出雲2区5位≫…関カレ1500連覇中。爆発的なスピードがある。それを活かし1万でも28分02秒を記録。安定感が無いのが玉に傷
窪田忍(2年)28分23秒61★≪11出雲6区1位、11箱根7区1位、10全日本6区1位、10出雲4区2位≫…関カレ1万では留学生の選手にかなり迫り、出雲では区間賞、高レベルで安定しており駒大のエース的存在
郡司貴大(2年)30分40秒15…ハーフによく出場している
1年
村山謙太(1年)28分17秒57★≪11出雲1区13位、11都道府県5区1位≫…今季一番期待のルーキー。日カレ5千制覇。出雲で失敗したが、その後の1万で28分17秒の自己ベスト
中村匠吾(1年)13分50秒38※≪10高校1区44位、10都道府県1区6位≫…春は故障していたが、先日5千13分台で復帰。ロードに強いと言われている
今度こそ、ということで挑む全日本だが、やはりメンバーは一番充実しているか。1万28分一桁~半ばなどを持つ油布、撹上、窪田、上野、久我。更に村山&中村のゴールデンルーキー。更に昨年走った千葉、後藤田に、最近いい西澤選手など優勝するに十分なメンバーは揃っている。後はロードで若干下がるのと優勝争いの経験がここの所ない事か。オーダーも適性と作戦をしっかり考えて組んでいきたい。
区間オーダー予想
撹上-上野-油布-窪田-村山-中村-久我-井上
どういうオーダーが一番優勝へ近いか、出雲から色々いじりることにしました。村山選手もう1度1区とかいうのも面白いのですが、作戦なども考えて全く違う区間にします。まず、最初の3区間は出遅れを阻止したいと思い、前回と同じメンバーに戻しました。出雲失敗した撹上選手は多分涼しい時間帯の方がいい、出入りが激しい2区は外さない上野選手がいいのではないかと。実際、前回は東洋と早大の間にこの時点で割って入ったのだから間違ってはいないはず。確実にトップが見える位置に付けたい。
そして出雲アンカーの窪田選手を4区に投入します。ここで絶対トップに立つのが目的。好成績を残しながら優勝争いに絡めない戦いが続いている。トップに立たなければ当然優勝できないので、出来るだけ早く1位になりたいのだ。んで、5区に村山選手。ここで一気に後ろ突き放したい。1位にさえなればスピードで圧倒できると思うんですよね。このあたりで基本決着を付けたい。
6区からはロード安定の選手。連続区間賞がかかる6区は初駅伝の中村選手。噂される力を存分に発揮したい。7区は久我選手。だいたいのチームは8番手だろうがここで1万28分半ばの選手を置けるのは強み。じりじり引き離したい。アンカーは主将の井上選手。スピードランナーの影に隠れているが20㎞ロードならチーム上位のはず。トップなら逃げ切ってくれるでしょう。
とまあこんな青写真を描いてみたのですが、どうですかね。個人的にはこれが一番いいと思うんですけどね。毎回出雲では勝てないが全日本でしっかり修正してくる、という所があるので、そこは大八木監督の手腕に期待したい。果たしてどういう結果が生まれるか楽しみだ。
というわけで、これで全チーム終了です。
明日の夕方くらいにはオーダー発表でしょうから、それまでにコメントは返信します。
ちなみに、当日の天気予報は、箱根予選に引き続き雨ということだそうです。何だかまた波乱が起きそうな予感がします。どうなるか、まずは明日のオーダーから色々各チームの目論見を憶測してみたいです。
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