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関東学連選抜とインカレポイントの件について

http://www.kgrr.org/about_hakone_new.pdf

 もうさんざん前から出ていますが、関東学連選抜及びインカレポイントは90回大会で一旦廃止(多分、90回記念大会は増枠なのだろう)。91回大会からはまた議論との事です。
 別に方針とかルールとかそんなにとやかく言うことはあまりしないのですが、一応10年間続き、箱根駅伝の歴史の一部になったものなので、ちょっとだけ自分の意見言ってみます。

インカレポイント廃止は賛成
 名目上、長距離のみを強化している大学への制裁ということでした¥が、全く持って意味を成していなかった。というか現在はIPを大量に持っているはずの大学が予選落ちし、そうではない所が上位通過という事態ということになっています。何とかインカレポイントのかからない6位以内で通過しようと力を結集した感じですね。とはいっても、箱根予選に特化する努力なので、少しズレた方向に進んでいっています。やっぱり、ちゃんと平等の条件にすべきだった、というところでしょう。
 
 それと、最終的には短距離&フィールド競技などの発展に、ということだったでしょうが、全くもって意味をなしていない状態。そりゃIPとかやっても一般の視聴者は一切そんなこと知りませんし、短距離やフィールド競技の人気には全く関係のないことでした。
 
 
関東学連選抜廃止は反対
(特に1校1人or前回単独出場チームは派遣なし、なら)
 こちらの方が色々賛否両論ありますね。今回に限り、自分の意見強く言ってみようと思います。

陸上は本来個人種目 個人で能力がある選手こそ評価すべき
 箱根駅伝熱が加熱し、「チームとして」「絆として」と叫ばれていて、そうした中、選抜が異質な存在とみられる節があります。確かに駅伝はチーム戦ですし、そのチーム戦を期待してみている方は多いです。
 
 ただ、箱根駅伝は元々世界に通用するランナーを育成する為に作られた競技。そしてオリンピックにある長距離種目は個人種目。ということは個人で頑張れる選手を評価するべきなんです。
 
 個人で頑張れる選手というのは、まずは強豪校のエース達。近年はエース級の選手が増えてきて喜ばしい事です。そして、もう一つ、学連選抜でしか箱根を走れない選手たちです。強豪・常連校より間違いなく練習環境は良くないでしょうし、待遇も悪い。また、練習を引っ張る選手もいないので、色々工夫しているのです。
 
 そして、そういう選手たちの評価は著しく低い。一応個人競技の関東インカレという舞台はありますが、正当な評価は得られていない。箱根駅伝200番目>関東インカレ8位入賞といっても過言ではないのが現状です。自分たちでいろいろ努力できる選手が、こうも評価が低いのは…。大舞台に立たせるチャンスを与えてあげてほしい。
 

高校で全てが決まる→早熟を防ぎたい
 んで、選抜廃止するということは、要するに箱根走りたかったら(勝ちたかったら)、高校のとき結果を出して強い大学行け、ということですよね?あまりいい傾向じゃないんですよ。最近、ジュニア世代のレベルアップは凄まじいのですが、正直なところ、多くの選手が早熟になっている感じがします。それは日本記録自体の更新がほとんどないところにも表れています。
 
 そして強豪校に行くしか選択肢がなくなると、高校の時点で更に叩く流れが加速します。で、だいぶ叩かれたところで、強豪校で更に熾烈な争いが待っています。そして多くの選手が潰れます。まあ、揉まれる事も必要でしょうし、生き残った選手が本当に強いという見方もあると思います。しかし、これだけ叩かれた選手の、大学卒業後の伸び代はどのくらい残っているのでしょうか?

 勿論早熟でも記録残せればいいんですけどね。トラックに関しては高校の時点である程度の芽は出ていると思います(最も1万日本記録の歴代1位の人は高校5千ベスト14分53、2位の人は15分20秒代、共に箱根
経由ではなし)。これは既存ルート強豪校→箱根→実業団でいいと思います。
 
 ただ、マラソンは高校の時点では、分からないんですよ。だいたいマラソントップ3の人の高校時代5千ベストは1位が14分53、2位3位は15分台です。他歴代上位の選手の名前見ると分かりますが、高校時代特上の選手はあまり多くないのです。
 
 だいたい今回のマラソン五輪代表の選手の高校時代5千ベスト14分16秒、14分28秒、14分54秒。また前回の世界選手権出走者は14分28、14分33、14分39、14分54、15分07。14分16は上位ですが、後は中堅~雑草ばかりです。高卒の選手はともかく、箱根に出場できるかどうか、無名校出身の選手(『当時』も含む)も入っています。裾野を広げるという意味で関東学連選抜というコンテンツを1校1人にして残しておいた方がいいです(まあ、総合順位つけてシード権というのは別にいらないかと。80回の時のように行くときはいくし、ここ3年のようにダメな時はダメだし)。
 
 野球でもそう。高校野球で活躍したからってプロで活躍できる保証はない、逆に高校でそこまで目立たなくても大学→社会人経て強くなる例はたくさんあるわけで。高校でうまくいかなくてもその後チャンスがあるようにした方がいいです。

異端児は必要 それは最終的に既存ルートの為
 既存のルートでは若年層の記録を伸ばせてもそれ以上は伸ばせていない。既存ルート自体に疑問を感じるも、箱根駅伝は多くの長距離選手が通る道になっており、利用する必要がある。世界との差は縮まらない、むしろ拡がっている今だからこその学連選抜。駅伝の中に違和感があるとか、昔の体裁に拘っている余裕はあるのでしょうか?
 
 こうやって裾野広げておいて、何がしたいかと言えば異端児を出したいわけ。今もプロランナーや公務員ランナーなんて出てきていますが、もっと出てきたらいいんじゃないですか。ベンチャー企業的なものが出てこないと。かき回してよ。
 
 それを見て既存ルートの選手が頑張ればいいんです。学生時代からスポーツ推薦や特待生や受けてきて、色んな設備が整っている中やってるんだから、盛り返せますよ(これで盛り返せなかったらもう世界で戦うのは無理かも?少なくとも既存ルートでは無理)。やれるだけやってみましょう。
 
 とまあ、一にわかが駄文失礼しました。にわかの意見なので色々変なところあると思います。結構いろいろ意見飛び交っているので便乗してみました。
 
 後一つだけぶっこんでみると、世界との差を埋めなくてもいいやというのならどうでもいいです。だって、世界と戦わなくても駅伝である程度成績残せれば、評価されて実業団でやっていけますから。選抜があろうがなかろうが、世界で活躍する選手がいろうがなかろうが、一般のファンが離れることはそうないと思いますし、自分のブログの更新にも何も支障はないです。世界を少しでも目指すなら色んな可能性を秘めさせた方がいいということです。

 

さて、89回大会の選抜は1校1人ということで軽く戦力分析でもしてみましょうか。

 
かなり戦力ダウンするんじゃないかと言われていますが実際どうでし
ょうか
昨年の予選落ち校1校1人でみてみましょう
2位佐藤(日大)59分28秒
5位宮川(亜大)60分16秒
15位大橋(専大)60分46秒
16位田子(法大)60分47秒
20位梶原(松蔭)60分49秒
23位吉村(流通)60分53秒
30位太田正(創価)61分01秒
42位斎藤(学芸)61分07秒
44位鎌田(大東)61分09秒
84位河合(麗澤)61分47秒
-------------------------10時間8分43秒
133位四方田(東経)62分33秒
138位大竹(平国)62分34秒
139位小野(関学)62分40秒
166位鴇崎(武学)63分03秒
174位宮野(東大)63分08秒
181位丹治(筑波)63分18秒←16人目

 ふむ、故障者や不調者、モチベダウンがいなければ充分戦える。逆に出るとちょっと穴が出てくるというところか。まあ、それでも自分が出られるかもというモチベで頑張れる選手が出てくることを期待したい。
 

で、今年の予選校のエース達は一体どんな陣容なのか、1人か2人程抽出してみる
国士舘:浪岡1万29分14秒49、福田1万29分18秒55
東海:村澤1万27分50秒59、早川1万28分32秒63
帝京:蛯名ハーフ62分23秒
拓大:野本1万29分28秒56、北澤ハーフ62分40秒
神大:柿原1万29分34秒87
上武:佐藤1万29分09秒79
中学:藤井1万28分42秒42
日体:服部1万28分37秒75、本田ハーフ62分37秒
農大:浅岡5千13分55秒02、内藤ハーフ62分56秒
法大:田子1万29分07秒66
日大:田村1万28分48秒54、佐藤20㎞59分28秒
専大:大橋1万29分06秒02
亜大:大沼1万29分07秒66、鈴木ハーフ64分51秒
大東:市田孝1万29分11秒46
おそらくは、ここのうち9チームが単独出場でしょう
ここから多くて5人まで

んで、少なくとも5人がここから
流通:吉村大輝1万29分12秒63
創価:小島一貴1万29分36秒60
松蔭:橋爪孝安1万29分03秒84、平尾優ハーフ65分37秒
麗澤:河合代二1万29分17秒35、船井慎太郎11箱根8区6位
平国:塚田空1万29分28秒13
関学:望月敏生1万29分46秒29
武学:鴇崎駿ハーフ65分15秒
東経:五十嵐友也1万30分06秒96
慶大:齋藤大樹5千14分16秒68
学芸:福井雅俊ハーフ65分45秒
筑波:吉成祐人5千14分35秒42
駿河:今井勇汰1万30分46秒52
学習:秋山雄哉5千14分39秒70
理科:清水友博10年予選188位
明学:辰野和貴1万30分08秒07※出場が決まってない
東工:松井将器5千14分40秒31
東国:安藤大地5千14分25秒60
 まあ、一昨年選ばれた東京経済大・槻澤選手のように5千15分台からいきなり来た例もありますので、他にもいるかもしれませんがこんな感じで。
吉村・塚田・河合or船井選手は今でもやれる力ある。他の選手も夏次第では覚醒充分可だ。
 
 おそらくこのあたりのチームは選抜存続を訴えているチームは多いと思います。総合力は及ばなくても、個々の力ならやれるというのを魅せられるかどうかは彼ら次第ということで(ところで、早大大学院の伊藤選手や順大大学院の仲間選手みたいなのはやっぱダメなわけ?同時期の高島平でも走らせてみたいけど。ほらほら「早稲田」の名がつくぞ(爆))
 
 
 
 まあ、どう転ぶか分かりませんが、自分は自分で目指す選手全員応援するという方針でいきたいと思います。

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