2015/03/24
[ラスト]2015年度シーズンへ向けて~山梨学院大学
ラストです
山 梨 学 院 大 学
エース故障で玉突きで変わった1区は最下位 2区でも最下位 でもそこから追い上げてシード権へ
卒業生
※三大駅伝と箱根予選出走、及び5千1万ハーフいずれかがチームトップ10に入る選手
井上大仁28分19秒28≪4年:箱3区3位、全4区3位、予5位、3年:箱5区出走、全2区1位、予5位、2年:箱3区7位、全1区2位、1年:箱1区10位≫
阿部竜巳28分54秒94≪4年:箱9区14位、全7区5位、予21位、3年:箱9区出走、全7区5位、2年:箱7区13位、全4区8位、出5区7位≫
兼子侑大29分11秒74≪4年:箱10区3位、全6区8位、予37位、3年:箱3区出走、全4区5位、予59位≫
福沢潤一29分43秒35≪2年:箱10区5位≫桃沢大祐29分53秒18≪4年:箱6区5位、予148位、3年:箱6区出走、2年:箱6区18位≫
有泉潤29分59秒02≪3年:予101位≫
印象深い世代でしたね。やはり何といっても山学大史上最強の日本人ランナーではないかと言われる井上選手。1年時に1区抜擢。当時の走力ではきついのではと思われましたが、区間10位の粘走。そこからトラックでもロードでもメキメキと力をつけてきて、押しも押されぬエースランナーに。3年時には全日本2区で区間賞を獲得しています。これだけ強くなったのは豊富な練習量でも故障をしない身体だったことが大きいそう。主将として迎えた最後の箱根はエース欠場でまさかの最下位で襷を受け取ります。そこから3区62分台の好走で順位を引き上げ、笑顔で後輩へ襷リレー。悪い流れを絶ち切ったチームは最後まで追い上げ続け、シード権を獲得しました。厳しい上田監督が思わず「ありがとう」と声をかける程の頼れる選手でした。
他にも学年が上がるごとに台頭する選手が出てきましたね。2年時から台頭したのは阿部選手。出雲と全日本で区間一桁デビュー、3年時の箱根は参考記録ながら9区4位相当の素晴らしい走りを見せました。今年度は春故障しましたが秋に復活し予選で奮闘。2年連続出走の9区ではやや調子落としたものの、粘ってアンカーにシード権の望みを託すリレーをしました。兼子選手は駅伝デビューの3年時全日本4区が印象的でしたね。格上と思われた選手に食らいつく走りで急上昇しました。箱根は2区選手の棄権直後でしたが、しっかり力を出し切る走りでした。そして最後の箱根はシード権の命運を託されるアンカー。調子は良くないシーズンですが、冷静に自分の力を出し切る走りで11位から9位に順位浮上。阿部・兼子選手が残っていたのが良かったですね。
桃澤選手もよく印象に残っています。2年時、全く名前を知らなかった中、驚きの出走。適性がどのくらいかと思ったのですが区間18位のブレーキ。最終的に50秒差でシード権を落とす主要因となってしまいました。しかし、その2年後はその時より3分以上良い見違える走りを見せシード権を大きく手繰り寄せました。他、福沢選手は2年時にアンカー担当。懸命に10位の大学の背中を追いました。センスあっただけに、その後故障などでほとんど試合にも出れなかったのが勿体なかった。有泉選手は箱根予選に一度登場しています。
現役選手
【1万チームトップ10】
エノック オムワンバ④28分15秒80≪3年:全8区2位、予2位、2年:箱2区棄権、全8区2位、予1位、1年:箱2区2位、全2区1位、出6区1位≫
田代一馬④28分38秒81≪3年:箱1区20位、2年:箱1区16位、予49位、1年:全5区14位≫
佐藤孝哉③28分46秒02≪2年:箱2区18位、予25位、1年:全1区11位、予50位≫
上村純也③28分59秒28≪2年:箱4区12位、予87位、1年:箱4区出走、全3区13位≫
上田健太②29分03秒75
市谷龍太郎②29分15秒14≪1年:箱7区12位、全2区12位≫
伊藤淑記③29分24秒42≪2年:予142位、1年:全5区11位、予83位≫
前田拓哉④29分28秒90≪3年:箱5区12位、予154位、2年:全8区出走、予105位、1年:箱8区13位≫
河村知樹②29分30秒12
谷原先嘉④29分39秒45≪3年:箱8区4位、全3区11位、予38位≫
1万平均:2位29分04秒5
【その他】
前田直人④29分47秒63≪2年:予119位≫
熊代拓也③29分51秒42
蔵田秀純④29分54秒02
小山祐平③29分57秒18
山本新④30分05秒50≪3年:予203位、2年:予156位≫
新野元哉④30分09秒63
秦将吾③
【新入生】
久保和馬14分22秒39≪都4区4位、高3区17位≫
稲垣竜弥14分24秒40≪高2区13位≫
藤田義貴14分30秒06
関 大樹14分30秒98
山口純平14分34秒56≪高4区34位≫
出木場風吹14分36秒31
永戸 聖14分41秒45≪都4区11位≫
【今から考える区間オーダー】
佐藤-エノック-市谷-上村-上田
秦-田代-前田-谷原-河村
さて、山学大も優勝戦線についに浮上してくるんじゃないかと思ってるんですよね。とはいえ、まずは前提としてエノック選手がしっかり戻ってきている事ですかね。棄権以降、少しロードを怖がっているようですけど、2年時は予兆もあったことから、脚のケアがしっかりできていれば大丈夫なのかなと思ってます。2年全日本時の大幅ストライドを見たい所です。
在校生はまずは新3年以下が中心ですかね。佐藤選手もそろそろ伸びてきていいかなと思いますし、上村選手も少しずつ距離対応して、伊藤選手も少しずつ復調しています。また、上田・市谷・河村選手も入学1年経って慣れてきたでしょうし、主力となるステップのトラックシーズンを送ってくれればと思います。最近のハーフでは熊代選手も状態がいいですね。
また谷間と言われた新4年は谷原・前田拓選手が力をつけてきましたね。谷原選手は箱根では素晴らしい追い上げでしたね。主将としてこれからも引っ張っていければと思います。他にもスピードのある田代選手やロードに定評のある磯野・蔵田選手らがメンバー争い絡んでくれれば盛り上がりますね。新1年はじっくりかなと思います。まずは、今の主力から中堅が強くなっていけばと。そうなれば面白い駅伝シーズンになると感じます。
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