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北海道マラソン結果

 先日、北海道マラソンが行われましたが、その結果とかを書いてみた。


○男子結果
1位ダニエル=ジェンガ2時間12分03秒
2位山本亮2時間12分10秒
3位ラバン=カギカ2時間12分24秒
4位高見澤勝2時間13分05秒
5位小林誠治2時間13分27秒
6位高田千春2時間14分34秒
7位佐藤慎悟2時間14分35秒
8位末吉勇2時間14分37秒
9位末次巧幸2時間14分51秒
10位鷲尾優一2時間15分32秒
11位大西雄三2時間15分34秒
14位清水智也2時間16分34秒
16位諏訪利成2時間17分04秒
18位田上貴之2時間18分21秒

東京マラソン優勝経験のあるジェンガがトップ

 トップを取ったのは2時間6分台の持ちタイムをもっているジェンガ。まあ、妥当といえば妥当か。スローペースで始まったが、10km付近で自ら1km3分を切るペースにあげて、独走。最後はかなり苦しい走りとなったがトップを譲らずにゴールした。

 ジェンガは日本の長距離ファンには非常になじみがあるだろう。あの男子高校駅伝の強豪校・仙台育英高校で史上初となる1区3年連続区間賞を獲得。進学した流通経済大学で箱根駅伝を目指したこともある(結局予選突破できなかったので走ることはなかった)。その後は日本の実業団・ヤクルトに入社し、ずっと日本で走り続けている(そのためか日本語もぺらぺら)。確かニューイヤー駅伝で区間記録を作ったこともあったはずである。非常に分厚い層を誇るケニアなので、世界大会には(ジュニアではあるものの)出場こそしていないがスピードでは日本人にはとても太刀打ちできない選手である。

 マラソンに関しては30km以降の失速が非常に多く、今回もそれが出てしまったが、今回は頑張った。特に'粘り'は大きかった。素質で勝る外国勢が日本で学ぶことといえば、やはり苦しくなってからの粘り方なのだろう。本人も好きな言葉が『我慢』と言っているが、25km~40kmはそれが出来ていたように思える。ラスト2kmで凄まじい追い上げにあったのは涼しかったとはいえ8月の気候もあったか(出場している選手のレベルもあるのか)。ただ、ようやくマラソンも走れるようになってきたので、今後にも期待したいところだ。


山本、大金星逃すも初マラソンで2位&昨年優勝の高見澤も4位に

 日本人も見せ場を作ってくれた。特に湧かせたのは何といってもダニエルに7秒差の2位に入った山本亮だろう。山本は中央大学出身で箱根駅伝を走ったこともある。
1年80回8区11位
2年不出場
3年82回8区15位
4年83回5区3位

 3年生までは好不調の並が激しく、非常に扱いづらい選手だったが、主将となった4年生は山登りで見事区間3位と責任を果たす走りをみせ、中大シード権落ちの危機を救った。その後、佐川急便に進み、今回初マラソンだったわけだが、1回で結果を残したのはすごいだろう。

 調べると、箱根4年次の走りと今回のマラソンの走りが非常に似ているのが面白い。どちらも終盤にすごい追い込みをみせているのだ。箱根の時は最初の5kmは区間12位とゆったりと入る。18kmあたりでもまだ区間7位だった。しかし、そこからすごい追い込みをみせている。今回もジェンガがペースアップしてもそれにはついていかず集団待機いていた。中盤、いや30km過ぎても全然目立たなかった。しかし、そこからするする抜け出すと40kmあたりで日本人トップに躍り出る。躍進はそこで止まらず、カギカと一緒に先頭を追い上げ始める。残り1kmを切ってからカギカを振り切ると、ものすごい勢いでトップに接近した。距離が足らずに後一歩追いつききれなかったが、非常に素晴らしい走りだった。今後も注目されるだろう。


 また、昨年優勝した高見澤が日本人2位の4位。高見澤は高校では佐久長聖、箱根は山梨学院とエリートとして来た選手。しかし、大学2年の箱根前に故障してから、うまく結果が残すことができなくなり、貢献できなかった。現在は、母校の佐久長聖の教員をやりながら走っているという、今や苦労人といっていい存在。しかし、その中で昨年の優勝、そして今年も4位に入るのは時間の無い中でもきっちりと練習したのだろう。もうちょいいい環境を提供したいと思ってしまう。


諏訪力出せず17位、清水弟らも出場

 その他の有力ランナーもちょっと紹介。一番実力があったのはアテネ五輪マラソン代表の諏訪だろう。調子がよければダニエルの飛び出しにも反応していただろうが、元々悪かったのだろう。全く見せ場を作れないまま17位でゴール。大分別府マラソンで日本人1位を取った小林はダニエルの様子を伺う位置に居続けたが、40km以降の後退が惜しまれる結果だ。田上や大西も15km~25kmまではジェンガより速いくらいのペースでよかったが、スタミナが足りなかった。後は、先日のベルリン世界陸上のマラソンを走った清水将也の双子の弟、智也も出場していた。もう少し走ってほしかったところだ。


女子の結果
1位嶋原清子2時間25分10秒
2位尾崎朱美2時間27分23秒
3位上谷聡子2時間33分55秒
4位谷奈美2時間33分59秒
5位岡本美鈴2時間34秒12秒
6位深港千浪2時間34秒16秒
7位那須川瑞穂2時間34秒17秒
8位田中千洋2時間35秒15秒
9位飯島希望2時間36秒46秒
10位藤川亜希2時間37分25秒
13位坂本直子2時間40秒43秒


夏のマラソンで自己ベスト!!

 女子は涼しい気候もあったことはあったが、嶋原が大会新を出して優勝。しかも自己ベストである。これまで後半あげてくるタイプの嶋原だったが、今回はイメチェンした感じ。ハーフまでは2時間22分前後が出せるタイムで押していった。途中、何かアクシデントがあったようだが、沿道の川越監督とコンタクトを取って乗り切る冷静さもみせた。嶋原が所属しているのはセカンドウィンドウというクラブ。資金は会員からまかなっている。結果を出さなければ、資金や会員数が減ってしまうという厳しい状態なのだが、それで結果を出したのですごい。今回2位に入った尾崎(ちなみに、ベルリン銀メダリストのお姉ちゃん!!)も、ベルリン入賞の加納もセカンドウィンドウなのだ。調整力に恐れ入る。


坂本直子レースに復帰

 その他、ベルリン1万代表の佐伯が出場予定だったが、欠場したらしい。そして一番の注目はアテネ五輪代表だった坂本。アテネ以来ほんとにレースというレースに出場できなかった坂本だったが、ようやく復帰。タイムは彼女の自己ベストより20分近く遅いものだったが、これで何かきっかけになってほしい。また、東京マラソンで優勝した那須川も出場したが、後半振るわず7位。元は1500m選手だったが、マラソンで行くと決めたらしい。何とかこれから頑張ってほしいところだ。

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