2010/05/27
関東インカレ-大学別結果1-
それでは、関東インカレの結果を大学別にじっくり見ていきましょうか。
今日は1部です。
※得点は長距離のみのものです
※箱根予選がある主なチームはIPの減算タイム(掲示板で拾ってきてます)を表示します。ただ、昨年のルールに基づいているものですので、違う可能性もあります
1位東洋大学27点
1500
決勝
3位川上遼平(3年)3分51秒91 +6
予選
1組4位川上遼平(3年)3分53秒80★
2組11位設楽悠太(1年)3分55秒12
1万
3位柏原竜二(3年)28分35秒14 +6
10位設楽啓太(1年)29分16秒11
18位山本憲二(3年)29分49秒34
3障
決勝
3位小池寛明(1年)8分54秒39 +6
予選
1組8位畑勇希(1年)9分19秒33
2組2位小池寛明(1年)9分06秒96★
ハーフ
3位大津翔吾(4年)63分32秒 +6
22位田中貴章(3年)66分14秒
34位千葉優(4年)68分01秒
5千
6位川上遼平(3年)13分46秒55★+3
12位柏原竜二(3年)13分51秒21
17位設楽啓太(1年)13分59秒08★
優勝した種目はありませんでしたが、ほとんどの種目で3位。柏原が不調だった5千でも川上が大幅自己新て得点をあげ合計27点。長距離のみの得点でトップに輝いた。
良かったのは、川上と設楽。川上は3月の学生ハーフで63分前半で走りきり、その後短い1500と5千に調整を合わせて来た。1500から20kmまで全部こなせる万能型の選手となったようだ。設楽も入賞には手が届かなかったが、現時点での力は出し切ったのでは。おそらく簡単に入賞には手が届かないという厳しさを味わっただろうから、反発心に期待したい。1年といえば小池も3障で得点。また、大津も春先の28分台が自信になったか。最後まで山学高瀬らに粘り強く喰らいついた。このあたりは期待できそうだ。
逆に田中、千葉といった箱根区間賞もしくは準ずる成績を残した選手がこれなかったのはちょっと残念でしたか。まあ、東洋の場合代わりが多くいるので、チーム自体の評価はあまり下がらないのだけどね。最大の注目の柏原は故障明けの影響が5千で出てしまいましたかね。1万は粘りましたが、苦手の5千+故障明けで連戦がきつかった+なんじゃこのレベル、という感じでしょうね。まあ、しっかり練習積んだらまた箱根5区区間新も可能でしょう。
総じて、やっぱ東洋は強いということだと思います。
2位早稲田大学25点
1500
決勝
2位岡崎達郎(3年)3分53秒48★+7
11位八木勇樹(3年)3分58秒22
予選
1組2位岡崎達郎(3年)3分53秒48★
1組6位内田皓平(2年)3分54秒81
2組3位八木勇樹(3年)3分53秒56★
1万
4位大迫傑(1年)28分35秒75★+5
7位志方文典(1年)28分58秒89+2
9位矢澤曜(3年)29分03秒75
3障
決勝
8位工藤皓平(1年)9分04秒80 +1
9位畠山真弘(4年)9分05秒92
予選
1組DSQ神内隆年(2年)
2組1位工藤皓平(1年)9分05秒37★
2組6位畠山真弘(4年)9分09秒27☆
ハーフ
4位平賀翔太(2年)63分40秒 +5
8位猪俣英希(4年)64分50秒 +1
23位中島賢士(4年)66分16秒
5千
5位矢澤曜(3年)13分44秒10+4
18位大迫傑(1年)14分00秒07
24位佐々木寛文(2年)14分04秒44★
最大のライバルである東洋に敗退は悔しいでしょうが、ダブル入賞が1万とハーフの2種目に出たのは非常に良かったのではないでしょうか。都大路で1区3区区間賞の大迫と志方が不調だったとはいえ、エースの矢澤を差し押さえて入賞したのは驚きました。特に大迫はあと少しで日本人トップが取れるレースでした。さすがに5千は疲れもあり、終盤失速してしまいましたが、故障さえなければ面白い存在になりそう。逆に矢澤は成績をあげて先輩の意地をみせた恰好となった。それからハーフではトラック不調で劣化かと騒がれていた平賀が終盤まで集団を引っ張っての4位。また叩き上げ組の猪俣が嬉しい1点獲得。出雲は微妙だが全日本以降に楽しみなランナーである。
ただ、東洋と戦うには今回出場した猪俣、矢澤、八木、平賀、佐々木、大迫、志方の7人以降がね。中島主将、高野の4年生が安定してくれればチームもしまってくる。3障で頑張った工藤と畠山の長距離適性はいかに。他にもエース級のランナーが不調で喘いでいるが、秋までに足並みを揃えたい。
3位明治大学23点
1500
決勝
4位松本翔(明大4年)3分52秒04 +5
5位山崎亮平(明大3年)3分52秒44 +4
予選
1組3位山崎亮平(3年)3分53秒55★
2組2位松本翔(4年)3分53秒51★
2組9位廣大貴(1年)3分54秒30
1万
2位鎧坂哲哉(3年)28分34秒12★ +7
22位大江啓貴(2年)30分25秒64
26位菊池賢人(2年)30分39秒87
3障
決勝
11位妹尾大(1年)9分08秒11
予選
1組7位星新一(4年)9分11秒25
2組5位妹尾大(1年)9分08秒69★
2組11位笹崎高志(1年)9分24秒52
ハーフ
10位小林優太(4年)64分58秒
17位近藤俊一(4年)65分30秒
26位細川勇介(3年)66分49秒
5千
2位鎧坂哲哉(3年)13分39秒31★+7
23位細川雅史(3年)14分03秒05★
28位北魁道(1年)14分41秒96
鎧坂の話題で持ちきりだった明大だが、実は1500でダブル入賞しています。山崎は1500専門(いや1万とかも走ってますけどね)ですが、松本翔が完全復活したのは貴重な存在。85回箱根ではアンカーの予定だったのだが、故障で外れ。その後、中々調子が戻らなかったがようやく戻ってきた。また同学年の小林もハーフで入賞まで後一歩。彼は箱根5区を走れる選手なのでこれも嬉しい材料。戦力低下が激しい明大にこういう4年生の存在は大きいだろう。
逆に、春先に1万29分前後を出し期待された菊池と大江は撃沈気味。まあ、正直30分オーバーというところから予想通りでしたがね。間違いなくピーキングずれするのと、記録会と公式戦での違いが出ると思っていましたから。まあ、これから次第ではないでしょうか。卒業した安田と松本昂の2年時の関カレは、32分前後かかって大撃沈していました。でも、彼らのその後の活躍は皆さん知っての通りです。彼らの秋以降の成長に期待です。
そういや書いてないけど、鎧坂はノリのノッていましね。故障もなくなり練習が継続してできており、勝ちパターンも自分の中にあるような印象です。ロードで村澤らに対抗できたらすごいですね。
4位東海大学20点
1500
決勝
7位藤本剛士(4年)3分52秒67+2
12位井上輝明(4年)4分05秒87
予選
1組1位藤本剛士(4年)3分53秒31★
1組7位野中久徳(2年)3分54秒89
2組7位井上輝明(4年)3分53秒69☆
1万
6位早川翼(2年)28分47秒37★+3
8位刀祢健太郎(3年)29分01秒42★+1
14位田中飛鳥(3年)29分29秒88
3障
決勝
4位元村大地(1年)8分57秒02+5
12位赤染健(4年)9分31秒44
予選
1組1位元村大地(1年)8分59秒95★
1組DSQ岡島秀平(3年)
2組4位赤染健(4年)9分08秒47★
ハーフ
6位金子太郎(4年)64分15秒+3
14位海老原匠(3年)65分20秒
18位田中飛鳥(3年)65分31秒
5千
3位村澤明伸(2年)13分39秒65+6
9位早川翼(2年)13分48秒87★
15位刀祢健太郎(3年)13分58秒63
IP:3分55秒
箱根シード落ち組で最も勢いがあるのがこの東海大。村澤が5千で2連続13分40秒切りの凄まじい安定感が目立たないくらい記録が出ましたね。一番びっくりしたのは1万のダブル入賞。村澤がいないので、早川が入れればいいかなと思っていたのですが、刀祢まで入るのは予想外でした。早川は積極的にいき、刀祢は自分のペースを貫く、それぞれの長所が出たように思います。また、ハーフも金子が2年連続で入賞。届かなかったが海老原も箱根を考えると、素晴らしい成績。今年はきっちり戦力として数えていい。3障で元村も入賞(ちなみに岡島が失格でなければ3人全員決勝だったよう)で非常にいい感じです。
残念だったのが、記録を伸ばしていた田中ももう少しだったことか。てか、1万→ハーフはきつかったような。どっちか1本に絞っても良かったように思いました。それから赤染が決勝で撃沈していますが、これは脚を故障したけど、最後の関カレだったので
強引に完走したよう。層の薄い東海大には貴重な戦力なので、箱根予選までにはきっちり回復してほしいと思う。
5位山梨学院大学18点
1500
1組14位松山雄太朗(1年)4分02秒11
2組8位山崎翔太(4年)3分53秒99
2組14位砥綿勇輔(3年)4分01秒91
1万
13位松枝翔(3年)29分27秒52★
16位オンディバ=コスマス(3年)29分35秒98
23位田口恭輔(3年)30分25秒69
3障
決勝
6位伏島祐介(2年)8分59秒96+3
予選
1組6位伏島祐介(2年)9分02秒57☆
2組10位永井良祐(1年)9分15秒74
ハーフ
1位オンディバ=コスマス(3年)63分30秒+8
2位高瀬無量(4年)63分31秒+7
12位福島慎也(4年)65分02秒
5千
21位松枝翔(3年)14分02秒98★
27位鳥羽和晃(2年)14分25秒46
コスマスと高瀬故障明け情報で点数取れないのではないかと思われた山学だが、その2人がハーフでワンツー。大量得点で1部残留も達成した。コスマスの1万が悪いのは、入賞が厳しいとなった時点で、ハーフに向けて1km3分のイーブンペースに変えたのかもしれませんね。その他、松枝が5千も1万とも両方で自己ベストで昨年の秋から成長し続けている感じ。またサテライト出身の福島もハーフで入賞まで後一歩。それと正直期待していなかった3障伏島の入賞にもびっくりしました。
ただ、チーム全体としてはちょっと停滞気味??田口を入れて6番手以降がちょっと見えてこないですね…。まあ山学は主力以外はトラックにあまり力は入れていないので秋にならないと分からないところはあるんですけどね。
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