2010/11/23
千葉国際駅伝結果~三つ巴の接戦を制したのはまさかの学生選抜!
1区上野が区間賞取って後は日本盤石だと思ったが…まさかの展開でした。
1区(5㎞男子)-2区(5㎞女子)-3区(10㎞男子)-4区(5㎞女子)-5区(10㎞男子)-6区(7.195㎞女子)
総合1位日本学生選抜2時間7分52秒
1区藤本拓(国士舘)13分33秒区間3位(3)10秒差
2区竹中理沙(立命館)15分34秒区間2位(3→3)17秒差
3区矢澤曜(早稲田)29分31秒区間3位(3→3)35秒差
4区西原加純(佛教)16分02秒区間賞★(3→1)-16秒差
5区平賀翔太(早稲田)29分35秒区間3位(1→2)0秒差
6区田中華絵(立命館)23分37秒区間3位(2→1)-15秒差
総合2位ケニア2時間8分06秒
1区ビンセント・ヤトー区間2位13分29秒(2)6秒差
2区マーシー・ヌジョロゲ区間3位15分37秒(2→2)16秒差
3区タイタス・ムビセイ区間賞★28分57秒(2→1)-28秒差
4区リスパー ゲサブワ・ビヤキ区間7位16分54秒(1→2)17秒差
5区ボアシュ・マヤカ区間5位29分49秒(2→3)31秒差
6区ポウリン・コリクウィアング23分20秒区間賞★(3→2)14秒差
総合3位日本2時間8分12秒
1区上野裕一郎(ヱスビー)13分23秒区間賞★(1)-6秒差
2区小林祐梨子(豊田自動織機)15分27秒区間賞★(1→1)-16秒差
3区佐藤悠基(日清食品)29分41秒区間4位(1→2)28秒差
4区稲富友香(ワコール)16分53秒区間6位(2→3)43秒差
5区宇賀地強(コニカミノルタ)28分51秒区間賞★(3→1)-0秒差
6区清水裕子(積水化学)23分57秒区間4位(1→3)20秒差
1区日本チーム上野が区間賞を取ってそのまま波に乗るかと思われたが、3区でケニアチームが逆転、そして更に4区では学生選抜がトップに立つという波乱の展開。5区で日本チームの宇賀地が意地を見せ追いつくとアンカーではケニアチームも追いついて三つ巴の接戦!最終的に抜け出したのはロングスパートをかけた学生選抜の田中。誰も予想しなかった学生選抜の優勝に会場は大いに沸いたのであった。
堅実だった学生選抜 4区西原大当たり!
区間賞の数は日本チームが3つ、ケニア2つ、それに対して1つだった学生選抜チームが誰も予想していなかった優勝。区間順位をよく見ると全部3位以内にまとめていたのが今回のまず一つの要因だ。
とかく1区2区3区がまずうまく流れましたね。1区急遽召集された藤本が自身の5千の自己ベストを上回る記録(下りとは言え)で日本のスピードキング上野と10秒差に留めると、2区竹中もケニアに追いついて常に小林を視界に捉える走り。さすがにラストは離されたが、うまくまとめてきた。そして3区矢澤は全日本の走りで心配だったが後半押し上げるこれまでは無かった走りで最終的に日本チームを追い詰めた。この位置に繋いだのがまず布石だった。
そして大当たりだったのは4区西原。力的に距離が長くアップダウンがあるアンカーが最適なのではと思ったのだが、ここで爆発。日本チームを置き去りにするとペースの上がらないケニアの選手を鮮やかに抜き去って駅伝女王・佛教チームエースの貫録を見せつけた。数値的にも区間2位に40秒近い差を付けて、ケニアや日本チームに対して、一気には追いつけない差を付けた事もポイントでした。平賀と田中がかなり勇気をもらったでしょう。堅実に走ることが出来、終わってみれば学生選抜の勝利に繋がった感じだ。
アップダウンで助かった!?
ケニアチームに関してはあまり知らないし駅伝への理解や選手の調整などが分からないので、区間ごとのアップダウンについてはこれはコメントできませんが…
一つこちらにとってラッキーだった事を上げるとアンカー区間のアップダウンかな。ケニアのアンカーの選手が思いっ切り突っ込んで入っていましたが、アンカー区間は激しいアップダウンが何度もあったので、追い付いたあたりで息切れしてしまったという感じ。もし平地ならあれケニア優勝してたと思いますよ。そういう駅伝やロードの慣れという面も少しプラスになりましたかね。まあ、それでも参加して好勝負演じてくれたのは大変感謝しなければならない事です。
日本チーム中盤が大誤算
まあショックだろうな~。竹澤や福士あたりがアジア大会参加でいなかったですが、選抜も吉本がいなかったのでどっちもどっちなのか。やはり2区3区4区が上手く波に乗れなかったですね。1区上野が3回目の挑戦でやっと区間賞を獲ったのですが活かせませんでした。
2区小林はフォームあまりよくありませんでした。日本選手権で棄権するなど今年は調子上がっていませんでしたが、それが出ましたね。最終的には区間賞を獲ったものの差を広げられませんでした。そして3区佐藤が不安定な面が出てしまいましたね。2区3区とも学生選抜は比べると格下でしたから、ここで抜け出せなかったのは痛かった。そして経験薄かった稲富が疲れてくると出るという腕を横に振ってしまう癖が最初から出させてしまったなと思いました。
ただ、5区の宇賀地だけはさすが駅伝男という所を見せ、激走。向かい風の中あれだけ突っ込んで後半のアップダウンで更にギア切り替えるのですから強いです。さすがに4年連続箱根2区を務めただけあったなと。あれで面目保ちましたが、これも6区に繋がらず。区間賞3つでしたがちぐはぐな攻めで取れる試合を落としてしまったという感じがしました。
ついでに早大について??
まあ、早大ファンという事や選抜で2人走ったという事でおまけ。見ていると矢澤は後半あげる走りを覚えたのが収穫。平賀も出雲や全日本では無かった接戦を経験する事が出来たのが良かったのかなと思いました。
ただ、どちらも箱根2区という観点からすると力不足かなぁという感じ。矢澤はアップダウン分からないし、平賀も登りの部分で宇賀地にぐぐっと詰められていましたから、やっぱり淡々と刻むことが重要な9区が一番かなと感じたり。主要区間は1区矢澤2区大迫9区平賀かなあと思ったりしました。
とにかく走った選手の皆さんはお疲れ様でした。好勝負をありがとうございます。
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