2011/02/09
拓殖大学-箱根駅伝フリーダムに評論-
往路9位復路4位
総合7位:拓 殖 大 学(順位予想:往路3位復路4位☆総合4位 区間予想:2区3区)
さすがに往路期待しすぎましたかねw ここは2区4区が思ったほどいかなかったのが響いてしまいました。復路はほぼ予想と同じような感じで推移してました。区間予想は2区間のみ。2年前の区間配置に固執するしか予想付かなかったのでまあ仕方ないです。ただ、9区10区を逆にしてしまったのが…
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差(シードとの差)
1区兼実省伍(2年)64分33秒区間17位(17)2分11秒
2区ジョン=マイナ(1年)68分04秒区間6位(17→7)2分25秒
3区西山容平(4年)64分05秒区間9位(7→8)2分45秒
4区北澤健太(2年)57分13秒区間16位(8→10)4分52秒
5区館石盛行(3年)82分06秒区間11位(10→9)6分11秒(-27秒)
6区横山築(3年)61分48秒区間18位(9→12)8分37秒(41秒)
7区野本大喜(2年)64分22秒区間3位(12→7)8分58秒(-52秒)
8区那須大地(3年)66分58秒区間5位(7→8)9分16秒(-1分25秒)
9区真家尚(3年)70分57秒区間6位(8→6)10分10秒(-1分33秒)
10区住本裕樹(4年)71分22秒区間7位(6→7)11分37秒(-1分58秒)
【優秀選手】野本大喜…5人抜きで復路に流れを作った
【敢闘賞】ジョン=マイナ…失敗もあったが10人抜き
【殊勲賞】真家尚…谷川の穴をしかり埋めた
【リベンジ賞】西山容平、館石盛行…2年前より大きく成績向上
ジョン10人抜きでシードライン上へ拓大の注目は何と言っても2区のジョンだった。1年生ながら箱根予選で大変安定感のある走りを披露、その後の1万記録会で27分台を記録するなど波に乗っていた。そのジョンが爆走して中位校を大きく引き離せば面白い戦いになると予感していた。その為には1区の位置も重要だが、兼実が17位ながら上位と僅差で持ってきて、一体どこまであがるのかと思われた。
そのジョンは結果的に区間6位と不完全燃焼だった。序盤で一気に3位に上がり少し飛ばし過ぎたのもあったが、一番の原因はどうやら、給水で脚に水をかけたことによって冷えてしまったかららしい。まあ、ずっといい調子できていましたが、早いうちに失敗レースを経験できたのはいい勉強になると思いたい。
まあ、ただ『駅伝の流れ』ということを考えると、10人抜きで7位(シードラインより上)に浮上したのは良かった。スピードランナーが集まる往路、特に今年はコンディションが良く高速化したため、スタミナ型の拓大にとって往路は不利。それでも3区4区5区に配置された西山、北澤、館石はそれぞれ自分のペースで走ることができた。さすがに順位を上げるのは難しかったが、その中で西山と館石は2年前の箱根では3区17位、7区21位ということを考えると大きな成長を見せたと言える。それにはジョンによるポジションアップは大きな役目があったと思う。
指導が発揮された復路往路を9位で折り返した拓大。6区は5区の予定で急遽任された横山が苦戦。ここで12位にポジションを下げたものの、復路はスタミナ型の拓大には有利。特に7区の野本の走りは凄かった。元々チーム内の日本人選手で力のある選手だったが、中盤までに10位との差を埋めると終盤はその集団を抜け出してラスト3㎞で大きな貯金を作った。実質、ここでシード争いから抜け出したという感じだ。
こうなると地獄の夏合宿で身に付けた強さが大いに発揮される。8区の那須が区間5位でしっかりまとめると、9区を任された真家が6位に順位を上げる。9区は予選会日本人トップの谷川が走行予定だったが、12月末になって疲労骨折と判明(岡田監督は正直に打ち明けた谷川をMVPと評されていました)。4区予定の真家を9区に回しましたが、しっかりと走ってくれましたね。アンカーの住本は中大の粘りにあったが、過去最高順位の7位でゴール。箱根予選前から掲げていた目標を達成した。
チームは1年で生まれ変われる!拓大は常に箱根を狙う戦力は整えており、箱根予選で毎年出場ボーダーラインに絡んでいた。しかし、いつも惜しいところで跳ね返されていて、ここ5年では出場は僅か1回にとどまっていた。それが1年でここまでジャンプアップできたのだから大したものである。(勿論、留学生が加入しているのもありますけどね)
これは現在、中々結果が出ないようなチームには勇気になるのではないでしょうか。変わろうと思えば変われるということを教えてくれたと思います。今回の結果で、選手が更に前進できるようなら幸いですね。
○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
西山容平3区9位、住本裕樹10区7位
○在校生出走メンバー
兼実省伍1区17位、北澤健太4区16位、館石盛行5区11位、横山築6区18位、野本大喜7区3位、那須大
地8区5位、真家尚9区6位
○補欠メンバー(+α)
堅谷真、梅木悠平、甲斐優人、ダンカン=モゼ、
○現時点で考えるオーダー
出雲:ダンカン-野本-真家-兼実-北澤-ジョン
箱根:野本-ジョン-兼実-北澤-横山 堅谷-梅木-館石-真家-那須
さて、卒業生は少なく、新4年3年にメンバーが多いのでひとまず勝負の年になりそうですね。箱根も今回7位のメンバーがパワーアップしそうで楽しみではありますが、それ以上に出雲がね。ダンカンも使えるので、日大が一昨年優勝したようなオーダーで狙ってみるのも面白いのかなと思います。これから目が離せないチームですね。
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