往路3位復路3位
総合3位:明 治 大 学
(予想:往路4位復路11位総合6位 区間:1区5区6区7区8区9区的中)
9区まで鎧坂選手抜きであんな位置にいくのはちょっと予想できませんよ(汗) 2区菊地選手の走りや4区八木沢選手があそこまで復活しているとは…。区間配置はまあまあ当たったらしい。というか本来の2区鎧坂3区菊地10区石間だったら、9区間当たってたのになぁ。
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区大六野秀畝(1年)62分46秒区間6位(6)43秒差
2区菊地賢人(3年)68分47秒区間5位(6→6)55秒差
3区石間涼(2年)64分06秒区間13位(6→8)2分18秒差
4区八木沢元樹(1年)54分53秒区間2位(8→3)2分26秒差
5区大江啓貴(3年)79分34秒区間2位(3→3)5分21秒差
6区廣瀬大貴(2年)60分19秒区間8位(3→2)6分24秒差
7区北魁道(2年)64分11秒区間4位(2→3)8分03秒差
8区有村優樹(1年)65分25秒区間3位(3→3)9分16秒差
9区細川勇介(4年)71分39秒区間8位(3→4)9分49秒差
10区鎧坂哲哉(4年)71分10秒区間4位(4→3)11分14秒差
【優秀選手】菊池賢人…代役の2区で68分台でまとめる
【敢闘賞】大江啓貴…5区で2年連続2位&79分台
【新人賞】大六野・八木沢・有村…有力1年生が3人とも活躍
【おまけ】鎧坂哲哉…1年時1区3位、2年時3区3位、3年時2区3位、最後は総合3位のゴールテープを切る
点数(80点で予想通り)
※貢献したかとかではなく、
あくまで自分のシュミレーションとどのくらいズレたかということ
80-100-100-100-80
90-90-90-80-70
大エースが抜ける緊急事態も感じさせなかった往路
29日に箱根ファンに衝撃が走る。当然2区にエントリーされるだろうと思われた明大の、いや学生長距離界のエースが補欠エントリーに。兼ねてより患っていた座骨神経痛が悪化し、出走できるか五分五分という状態だったのだ。結局、当日変更で3区予定の菊地選手2区に、10区予定だった石間選手を3区というオーダーに。一体どういう順位推移になるのだろうと思われた。
しかし、チームは逆に引き締まった。1区は1年生ながら出雲・全日本と好走を見せていた大六野選手が箱根でも同様の走りで区間6位と力を出すと、代打の菊地選手が見事な走りを見せる。序盤まずまずのペースで入ると、中盤は2位集団まで追い上げる走り。順位は最終的には変わらなかったが68分台のタイムで走り切った。正直、出雲全日本のアンカーの走りを見てどのあたりの順位ダウンで耐えられるかという視点でみていたのだが、これはもう立派なエースと呼んでいい走りだった。
3区の石間選手は区間13位ながら64分強でまとめて4区へ。この4区でも激走が。1年生の八木沢選手が区間2位で駒大などを交して5人抜き。元々スーパールーキーで期待されていたが疲労や故障などがあり大学駅伝はこれが初だった。しかも、前半は飛ばす他の選手に付いて行かない憎いレースだった。この時点でまさかの3位。鎧坂選手が完璧ならこのくらい来るかもとは思っていたが、まさか無しとは…。自分で流れを作るつもりでいた大江選手も驚いただろう。
その大江選手は前回急遽の5区で79分台を記録した選手。今回も快調に飛ばし、ほぼ同時の駒大を付き離し、32秒前にいた早大と一進一退の攻防。ラストで突き放されたのは悔しかっただろうが、今年も79分台の好タイムをマーク。山の名手といってもいいだろう。
喰らいついた復路 最後の最後で目標達成
明大の元々の目標は3強を崩す事。往路は早大と駒大のちょうど間に入ったわけだが、勿論両校とも復路も駒を残している。気の抜けない戦いが続く。6区は2年連続の廣瀬選手。前回は失速したが、今回は中盤から早大との差を詰めていく。捕えた大平台あたりから足の皮がむけたらしいですが、そのまま粘り切り単独2位に。今回は流れを作ることが出来た。
その後も懸命に食い下がる。7区故障から復活した北選手が早大駒大に追いつかれるも、その後粘り3位。8区は前哨戦で結果を残せなかったが、西監督に「10回失敗しても使い続ける」と言わしめる有村選手。今回は駒大の選手に喰らいつく。遊行寺の坂で心が折れそうになったらしいが、最後は逆に突き放す。ようやく大器の片鱗を示すことが出来たか。9区細川選手が駒大に抜かれて4位に後退したのは実力的に仕方ない。ただ、中盤から持ち前の粘りを発揮し、3位になった早大と1分13秒差に留めてアンカーに襷リレー。
そしてまさかのアンカーに入った鎧坂選手。2区か欠場かとエントリー直前までそのつもりだったが、ひらめきで一番負担が少ないだろうということだった。1㎞3分~3分05秒のペース走が精一杯の中、10㎞~15㎞はペースアップして早大を捉え(何で中継車つかなかった?)、エースの役割を果たした。箱根はずっと区間「3」位で悔しい思いをしていたが、今回の「3」は一体どんな味だったか。
やれる手応えは掴んだ 次はいよいよ優勝候補に
とにもかくにも目標は達成することができた。それも鎧坂選手なしで終盤まで駒大と早大と互角にやりやったのはデカい。不調者や故障者が間に合ってガッチリ噛み合った感じだ。まあ高校時代の持ちタイム的にはこれで妥当なのだが、駅伝ではこれまで鎧坂選手が走れなければ、という感じだった。それが今回で一皮剥けた。もっとも、駒大・早大は悔しがっていたけど、明大は喜んでいるので、そこの所は気持ちを切り替えていきたいところだ。
≪主な在校生≫
北魁道(3年)28分42秒92≪箱根7区4位≫
菊地賢人(4年)28分43秒61≪箱根2区5位、全日本8区9位、出雲6区7位≫
大江啓貴(4年)29分16秒69≪箱根5区2位、全日本5区3位≫
石間涼(3年)29分23秒68≪箱根3区13位≫
有村優樹(2年)29分23秒81≪箱根8区3位、全日本3区7位、出雲5区11位≫
大六野秀畝(2年)29分24秒28≪箱根1区6位、全日本1区4位、出雲3区4位≫
渡辺真矢(4年)29分30秒12
杉浦直(4年)29分36秒91
前野貴行(2年)29分53秒79
田中勝大(4年)30分10秒30≪全日本4区11位≫
後藤雅晴(2年)30分30秒40
高城孔(3年)30分31秒13
八木沢元樹(2年)30分57秒67≪箱根4区2位≫
廣瀬大貴(3年)30分57秒82≪箱根6区8位、全日本6区7位、出雲4区8位≫
文元慧(2年)13分53秒47★※≪出雲1区8位≫
≪主な新入生≫
横手健13分58秒86≪都道府県1区2位≫
牟田祐樹14分14秒66
江頭祐輔14分16秒58
木村慎14分21秒18≪都道府県1区8位、高校3区10位≫
渡邉諒14分24秒45≪都道府県5区11位、高校3区7位≫
山田稜14分25秒31≪都道府県5区26位≫
太田翔14分31秒30≪高校1区29位≫
福濱駿14分58秒74≪高校3区44位≫
≪今から考えるオーダー≫
出雲:八木沢-横手-大六野-北-有村-菊地
全日本:八木沢-大六野-文元-有村-大江-横手-北-菊地
箱根:八木沢-大六野-文元-横手-大江 廣瀬-北-有村-菊地-石間
4年生は箱根9区10区が抜けるだけということで穴は小さ目だ。故障で出れなかった文元・渡辺選手で穴は埋まる。そこに更に5千13分台の横手選手が加わるのでパワーアップしたっておかしくはない。勿論優勝を狙っていきたい所だ。
まずは八木沢選手が本来の爆発力を取り戻してくれれば非常にいい流れで出雲全日本戦えるのではないかと。勿論、箱根も同様。出来る限りいい位置で5区大江選手に渡せるようにチームを整えたい。それには平地でのエース大六野・菊地選手が重要になるか。ポイント区間で好走して、しっかり駅伝ができるように強化したい所だ。
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